朝餉にも柿の実喰ふは何処の誰そ

林檎も既に囓られたりけるや

ひんやりとした朝方の空気が心地良い。
朝から巨大な柿を喰って仕舞ひ、別に体を冷やさうと思ってゐたワケではないのだが、いつもなら3枚や4枚はむしゃむしゃと喰ふ食パンも今朝は2枚きりで、1枚目はイチゴジャムで(但しアヲハタに非ず)、2枚目はピーナッツバター+はちみつ(但し現在煎り胡麻を切らしてゐるので三位一体式に非ず)で喰ひ千切り、自転車でそそくさと工作所に出掛ける偉人であった。
(-_-)
         
今天の現場は補足的工作だによって民間工作員の出勤は無く、栗ノ木パクサと二人きり。個々に分割担当した炉穴の床面を粛々と断ち割り、被熱に因る赤色硬化面の厚みを調べていく。
緩やかに奥に向かって傾斜する床面構造の東海型炉穴の他に、僅か1.5mにも満たない全長で焚き口からかなり急斜面で奥に向かひ、そしてまさに煙突の如く急激に、ほぼ垂直に柱穴の如く掘削された煙道部に繋がる2基の炉穴も存在する。しかも、主軸をほぼ直角に、両者の焚き口が切り合ひを見せる。
ふーむ、それにしても炉穴よ炉穴、何故に炉穴は群集し、いったい何がどのやうに焚かれてゐたのだらうか?
わかってゐることは余りにも少なく、数多の考察は余りにも稚拙であり、発見と検出の事実は余りにも荘厳だ。