颱風式

台風接近中!

台風の接近で午後から徐々に風雨が強まり、南東から吹き付ける風のせいか少し蒸し暑さも増してきた。
時折雷鳴が鳴り響いてくるが、風が強いので音が奇妙に乱れ、どちらから聞こえてくるのかわからぬほど。このやうな強風にも拘はらず、雨が小康状態になるとスズメバチが何匹も庭に飛んできてゐて、野葡萄の花や藪枯らしの花芽のあたりをしきりに浮遊してゐる。どうやらパナリガーデンの近くに営巣が本格化した気配がある。大変気になるところだが、今天の追求は雨天中止して、雨漏り対策の強化にとりかかることにしやう。
(-_-;)
                 
今天の工作活動は破壊分野ではなく、生産領域。
「拓本」なる特殊技法で土器表面の文様や調整痕を紙に転写する作業。誰がいつ始めたのか、此の技法の原初を考へると、やはり古代中国てうことになるだらう。普段拓本を採るものは土器片、それも縄文時代の土器ばかりだから、当然湿拓てうことになる。上達してくると、墨のムラも無くなり、かなり細かな縄文や撚糸の縄目までもがはっきりと浮き上がらせることができるのだが、「墨」と「紙」(宣紙または画仙紙)と「技」(打法)の三位一体が実現できれば、それはそれは芸術的なものに昇華できる。
縄文などはかなり立体的に表現出来るし、器面の凹凸も見事に墨の濃淡に置き換へられて再現できることは、不可思議でもある。極めて奥深い世界だ。
(―_―)
                   
台風本体のピークは午後8時頃。
しかし其の前に、夕方の風雨も凄かった。運転中にハンドルを取られるほどであったが、さすが交換したばかりのタイヤの効能は抜群で、軌道への復元力が素晴らしかった。
今夜は堅牢なる工作所に詰めてゐたので、雨漏りの心配もなく過ごすことが出来たものの、我が陋屋の雨漏りはやはり気になるもの。
幸ひ、午後9時過ぎには風雨のピークも過ぎて、雨もぴたりと止んでしまったが、帰宅してみると簡易式雨量計の水深は90ミリに達しており(午後3時から10時までの分)、それなりに流れるものは流れて仕舞ひ、飛び去るべきものは飛び去って仕舞った模様。
                 
(-_-)これでいいのだ