カイラーサナータ

偉大な作品集

以前、偉大な写真集である『エローラ石窟寺院』を上梓された不屈の写真家佐藤宗太郎氏から、現在取り組んでおられるDVDシリーズ『インド石窟寺院群エローラの世界』第17・18巻が送られてきた。
詳しくは6月12日の記事に書いたが、カイラーサナータ寺院の概説の下りで小生の提供したカン・リンポチェ(カイラス)の画像が何枚も使用され、佐藤さん自身の語りが淡々と、しかし情熱的に重ねられ、幻想的なフレーズに仕上がってゐる。このやうな偉大な全集のほんの一部に、画像で参加出来、誠に光栄である。
それにしてもエローラに於けるカイラーサナータ寺院の計画は壮大だ。即ち、
              
「ヒマラヤをデカンに移す」
                   
其の発想の奇抜さ、其の規模の壮大さなど、どれひとつとっても他に類例のない石窟寺院であり、驚異と狂気の世界だ。
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実は此の佐藤氏からの郵便物を受け取る数時間前、先日言叢社から頂戴した或るお香を焚いてゐたのだが、「歌麿」と称する其の香りを調合したのが佐藤氏本人なのであった。あとから考へてみれば、此のDVDを受信するに際し、我輩が其の予兆を感知し、此のお香を焚いたのだらうが、別に改めて驚くべき事ではなく、此の種の同期は日常の範疇だ。
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エローラ石窟寺院 (1977年)
インド石窟寺院 解説編 (写真図版編共セット)
               
秋雨の曖昧な曇天に、台湾を蹂躙した台風が加担し、はっきりしない天気。
今天は車検に先立ち、わざわざ豊橋のカーショップまで出掛けてタイヤの交換。先日のパンクのこともあるが、リアエンジン独特の後輪摩耗を克服すべく、2本だけの交換を計画してゐたのだが、店員曰く「4本セットよりお高くなりますが、よろしいですか」・・・
よろしいワケがなく、結局4本を交換したのだが、ちょっと腑に落ちない感じだな。
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