アウタヤ・イーサクの夢
ボーサヤノインクルミダルトミ・・・
我輩が中学生の頃毎天のやうに唱へてゐた謎の呪文だ。
このところしきりに放送されてゐる映画版「20世紀少年」のTVCMを見てゐると、なぜか自分の御幼少時の日常風景と重なる部分が多い。
調べてみると「20世紀少年」の原作者である浦沢直樹氏は1960年生まれで我輩とほぼ同世代。思ひ出してみれば、深夜に時々見てゐたアニメ「MONSTER」の持つ独特な不気味な雰囲気や、さまざまな登場人物のしぐさや科白の其処此処に、原作者の相当のこだわりや世界観の片鱗を感じてゐたことも確かなこと。
更に、今回の映画化にあたって監督したのが、これまた「TRICK」などで奇怪なビジョンを作り続けてきた堤幸彦氏で、こちらは1955年愛知県生まれ。勿論、此の両氏には縁もゆかりもないが、何となく親近感を抱く二人の持つ個々の時代精神が微妙に交錯して創出された映像世界は、少し覗いてみたいな、とぞ思ふ。
ちなみに、「ボーサヤノインクルミダルトミ・・・」と呟く時の我輩の人格名は、アウタヤ・イーサクだった・・・
(-。-;)
さて、お江戸での濃厚な螺旋的時間と悪夢のやうな夜行バス内の時間、そして楽しくも不完全燃焼で終はった炉穴実験と虚脱感に満ちた夜間の工作活動が祟り、今天は昼過ぎまで激しく眠っておった。
実は昨夜、秘密の工作活動先へスカイトレッカーくんから謎の小包が「転送」されてきたのだが、意識朦朧体で持ち帰り玄関に放置したままであったことに気付き、ふと我に返って慌てて開封してみると果たして其れは、
U.S.S.ENTERPRISE NCC-1701-E
United Federation of Planets SOVEREIGN-class Starship 1/1700 Scale Model
バンダイ社製 プラモデル 対象年齢15歳以上 MADE IN CHINA
- 船 名： U.S.S.エンタープライズＥ（ソヴェリン級）NCC-1701-E
- 艦 長： ジャン=リュック・ピカード Jean-Luc Picard
- 解 説： 2371年に大破した1701Dに代はって就航した新型艦。宇宙艦隊の旗艦であり、ソヴェリン級（Sovereign Class）の宇宙船。700mの全長は過去最大級だが、艦を構成するデッキは24層で、コンスチテューション級に近い（NCC-1701、同1701-Aは23層）。円盤部（Saucer Section）上部には地球大気圏突入が可能な脱出用ポッドが多数配置されてゐる。
- 就航：宇宙歴49827.5（西暦2372年）
- 全長：700ｍ
- 任務：未知の宇宙の探査、星図の作成、外交使節、救助活動、惑星連邦を脅かす勢力からの防衛など。2373年、ボーグによる第２次地球侵略が開始、惑星連邦艦隊が撃破されたのち、エンタープライズＥ指揮の下ボーグシップは破壊するが、球形のボーグ・スフィアが脱出しクロノ粒子を用いてタイム・スリップ、追跡したエンタープライズＥも21世紀へと送られてしまふ。2063年、ボーグが艦内に侵入、艦の3分の2を同化させられてしまひ、一時は自爆シークエンスまで起動したがデータの活躍によってボーグを撃破、24世紀へと戻った。自爆シークエンスで用いられた認識番号は、ジャン=リュック・ピカード4-7αＴ、ビバリー・クラッシャー2-2βＣ、ウォーフ3-7γＥ、最終確認コードα-1。
であった。
(^o^)！
No Painting Required! てうことは着色済みキットであり、早速開封してみるとかなり精緻にペインティングが為されており、高品質なものであった。我輩も STARTREK に出現する宇宙船のモデルはいろいろ所有してゐるがいずれもミニスケール(1/4000)であり、これほどのスケールモデルを手にすることは初めてのこと。
我思ふに、これはスカイトレッカーくんから我輩に対する礼品でありまた励ましでもあり、同時に更なる First Contact への挑発であらうと勝手に解釈し、有り難く頂戴いたしました。
スカイトレッカーくんも新たな土地と新たなる環境で、果敢にあらゆる可能性を追求していただきたい、とぞ心から思ふ。
"Live long and prosper"
長寿と繁栄を！
そして、
ボーサヤノインクルミダルトミ・・・
