現場巡検日

魔界大橋?

昨夜も期待してゐたやうな雷雨は無く、どことなく間延びしたやうな夜風が時折、網戸越しに部屋までやってくるばかり。
それでも、夕刻地球人に因って簡易式庭園用回転散水機(ガーデンスプリンクラー)で一面に撒かれた水の御陰様で、舗装道路からゆらゆらと立ち上る熱気とは比べものにならないほどの爽やかさは有る。
猫様はそりゃー暑からうて。
板の間にぐにゃ〜っと伸びてみたり、玄関や縁側の網戸(引き戸)を矢鱈自分で開けて庭に出て、近所の橋の下に住んでゐるホームレスの飼ってゐる猫と戦ってみたりと、避暑に余念がない。
今回は椅子の足下にすり寄ってくることが多かったので、裸足の指先で頭や手足をふにふにしてやったのが気持ち良かったらしく、寝てゐても矢張りしきりに足先にくにくにと絡まってきたり、頭を押しつけてくる。よって今朝も夜明け前には何となく目覚めてしまったのだが、だからといって直ぐ起床するワケではないのだ。
(-_-)
                
矢張り夜明け頃、地球人はお犬様とお散歩にお出掛け。
猫様に「あなたもいっしょに付いて行けば?」と問ひかけるも、「ふにゃ〜ぉ」と答へるばかり。猫様、既に悟りの境地かや?
(-_-;)?
                       
 猫様ぐにゃぐにゃ!
                      
                           
さて、この頃は地球人宅に宿泊すると、自動的に清洲行きの恩恵に肖れるワケで、本来はオプションなのだらうが、図図しくロードスターに便乗。聞けば今天は平日の火曜らしいが、既にお盆休みに入った人々も多いやうで、1時間以上の道のりも比較的スムースに走行。
嘗ての古巣は工作員が現場に出払ってゐることもあって、どことなく閑散とした雰囲気。結局、成り行き半分、希望半分で皆にてこぞって機材搬入に向かふことになって、期せずして志段味大塚古墳を再訪できる結果となった。
初めて此処を訪れたのが大学に入って間もない頃だから、かれこれ30年近く前のこと。以来周辺の開発著しく、今回は主体部の再発掘及び墳丘プラン確認が目的の調査のやうだが、周辺一帯の住宅地と共に古墳群を取り込んだ歴史公園として整備されるらしい。
残念なことに貴重な古墳は土取りに因って大きく削られ、主体部のぎりぎりまで急峻な崖面が露呈した状態になってゐたが(何らかの祟りが発生して中断した模様)、禍転じて福と成さむと墳丘の版築構造検出し、構築方法解明の手がかりにするらむ。
しかし、何故か主体部の再再発掘だけは花園大学名古屋市の直営発掘で先行してゐるワケですが、なんで? 業者は信用できんのかしらむ?
(-_-)?
                        
結局現場事務所で必要な機材は取り敢へず揃って搬入出来、昼前までには作業終了。
我輩は再び清洲に帰らず、特別に庄内川右岸のJR高蔵寺駅まで送迎いただき、皆様とは再見せり。しかし、切符を買って慌てて飛び乗ったのが愛知環状鉄路の岡崎方面行きだったらしく、一駅目で折り返して改めて金山方面へ。
直ちに名鉄に乗り換へて、激しく空調の効いた特急で豊橋まで一眠り。新装成った駅ビル周辺を少し浮遊したのち、ローカル線に乗り換えて終点まで。其処から更に車で40分・・・・
小一時間で旅支度を解き、洗濯だの掃除だの済ませ、夕方からはお仕事へ。5時間あまりは冷房の中に沈み、有り難いやら帰宅後辛いやら、人間様はイロイロ文句多くうるさいね。。。
(ー∧ー)
                       
                  
                       

志段味大塚古墳全景。後円部頂上では先行して主体部再再発掘中。
                    

礫礫たる庄内川河岸段丘面。
                   

尾張のあすか」?「尾張の志段味」ではいけませんか??

                   
                               

遙々来ぬる、豊橋駅前。市電の軌道が頼もしい。