生還の方法

霧雨にけぶる表浜

何度も眠りに落ちかけて、そして何度も何度も眠りから目覚め、バスのブレーキが踏まれる度にカーテンの隙間から外を覗き見してみたり、首に巻いたコの字形の空気枕の位置を何度も何度も何度も直してみたり、穿いたスリッパを突っかけてみたり脱いでみたり、幸ひ隣の座席に来た男性は大柄でもなく、鼾をかくわけでももぞもぞ動くワケでもなかったのだが、矢張り眠れないものは眠れないのであって、空調のせいで妙な汗もかくし、かといって寒いのはイヤだからGジャンだけは着てゐたいし、夜行バスでの往還にはそれなりの覚悟が必要なのだ。
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結局、終点であるローカル線始発駅前で下車したのは我輩一人だった。時刻は午前5時50分。
夜明け前から降り始めた雨は徐々に激しさを増し、駅前から公共駐車場までは歩いて5分ほどの距離だが、長時間の無理な姿勢と寝ぼけ状態が祟って、軽やかな小走りで・・・と言ふワケにはいかない。電脳やスピーカーを詰め込んだリュックを庇ひ乍ら、ゆっくりと歩を進めたため、車に辿り着くまでにかなり濡れ鼠となりにけるらむよ。
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帰宅後、寝不足を解消せむと直ちに床に入るものの、余りに雨が激しくなってきたので雨漏りの按配を見むと台所へ行ってみたり、金魚や先日湧いたばかりのメダカの稚魚が流出しないやうに、雨水受けの樽に平笊を被せに出てみたり、今しなくてもよいメールチェックをして16通ものメールに驚いてみたり、一体何をしてゐるのやら。
そんな寝不足の御陰様で、夕方からの仕事先を勘違ひし、皆様に御迷惑おかけいたしまして・・・
m(_ _)m
                 
こんな調子では復活までに数日間を要しさうですね。
(-_-)
                   
                     

設置計画(左)と、設置後(右)
だから何さ?