知の混沌と都会の陰翳

雰囲気有る東方学館の建物

昨天は結局、三部構成三位一体的幻灯会の後、第四部がカフェ・バッハ、第五部が上野刀削麺館とすれば、第六部は帰宅後のNKSM邸で、てうワケで、今天の反省とボケ・突っこみを深夜まで。感覚的には七部構成だったのですね・・・
既に朦朧体に成り果てたりける脳下垂体から分泌される催幻視物質の作用で網様体の下底縁辺に時折出現するフラクタルな幻惑文様の蠢きに抵抗しつつ、時折NKSM氏に毒を吐きつつも、話題の往還はとりとめもなく、普段のコンタクトの空白を埋めるが如く、25年間の交流の軌跡を再確認すべく、あーだかうだといつまでもいつまでも喋っておりましたとさ。
(ー∧ー)
                     
元来はお昼頃までだらだらゆるりと眠りたけれども、隣家の工事は今天も早朝から継続中で、早くから盛大な騒音。しかたなくむにゃむにゃと起床し、勝手知らざるヒトのうちの冷蔵庫を勝手に開けて、朝食を準備せるらむ。
今天は花子さんも休息のため、三人で遅い朝食を摂る。小生はお昼過ぎに神田神保町言叢社でのアポイントメントが有るため昼前にNKSM邸をお暇。コレに懲りずにまた投宿させてくださいまし、と慇懃に御礼申し上げ候。<(_ _)>
                       
土曜の昼前、バスはお年寄りと子供連れでそこそこの賑ひ。15分ほどで東大島駅前へ。新宿線に乗り換へて神保町までは25分ほど。千代田区方面にはなかなか便利な環境にあることを実感。
言叢社では既に午前中から精力的におろしあ文献渉猟をなされてゐた鶴岡先生とも合流し、ランチタイム頂点の過ぎるを待ってすずらん通りのおろしあ料理店へ。ピロシキボルシチなどがコンパクトにセットされたランチメニューを頂き乍ら、昨天の反省だの今後の展望だの前世の回顧だの来世の抱負だのいろいろ語り合ふ。
それにしても土曜の昼下がり、少なくとも此処神保町界隈はなかなか仰山の人出で、中にはリュック担ぎ地方から書籍文献の買ひ出しにおいでになったと思しき人々もちらほらと。しかし、言叢社同人に因れば、ここ数年の出版業界の不況は想定の範疇を遙かに超越し、とどまるところを知らぬ状況とか。今、此の町を浮遊せし人々がいったい何を求めて集まってきてゐるのかは知らんが、伝へ聞くが如く漫画や実用書や雑誌さへ売れていないとすれば、少なくとも我が邦の近現代人の人格形成に寄与してきた知の源泉としての書籍の役割は終焉を迎へつつあるのだらうか。
国家や人格の崩壊は何も目に見ゑる部分から開始されてゐるワケではなく、宿主さへ知らぬうちに癌細胞の如く深部から音無く溶解が進行してきて仕舞った結果なのだらう。想像するだに恐ろしいことだ。
(-_-)
                          
さて、其ノ後言叢社に帰社後も話は尽きず、話題が山麓考古同人に及んだと同時に、彼の地の小林公明氏より電話が入る徹底したシンクロ現象も発現。此の世界に偶然性の入り込む余地など矢張り殆ど無きことを、改めて知る。
それにしても、鶴岡先生の寸暇を惜しむ言霊の捕獲(実に切実なる現実)や、螺旋構造で円錐形に上昇する真空磁場をも発生させ、聴衆を高速で巻き込んでいくもののべの存在感をまじまじと見せつけられた感慨について語り合ふことが出来、嬉しき限り。
結局、近著である『黄金と生命 ー時間と純金の人類史ー』(サインしていただきました!)をも頂戴し、8月の第二回への参加希望を伝へ、再見。更に、言叢社同人の皆様におかれましては、夜行高速バスの時間待ちを兼ねた我輩のワガママ的長居をご寛容下さいまして、心より感謝致す次第。
m(_ _)m
                     
週末、夜の新宿は若者やガイジン様を混淆してのお祭り騒ぎ。夜行バスのターミナル(西口路上)に出たラーメン屋の屋台が珍しいのか、それとも其の背景に光り輝く巨大なネオンサインが絵になるのか、各種ガイジン様がしきりにカメラを向けて撮影しておられるのが奇妙でもの悲しく、早くも泥酔し路上に倒れて眠り込む大学生だの、黙々と空き缶やペットボトルを集め歩く路上生活者だの、矢張り人生イロイロ、しかもブレードランナー風。
そんな人々を、歩道の縁石に腰掛けてぼんやり眺めてゐる当のわたくしは、さていったい何者で御座ゐませうや。
バスは午後11時40分発車。ほぼ満員。座席4列だから、やっぱり眠れんだらうな・・・
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