盛り上げるてうことの意味と調理の秘密

木蓮の花の果ての姿

昨天の続き。
確かに、X10集石土坑に充填されてゐた礫の総重量は360キロにも達するのだが、勿論それは最終的な数値のこと。何度かの使用の結果、集められた礫の重量は驚くべき数字になるのだけど、各イベントではそれぞれどれほどの礫が必要だったのか?
それよりもなによりも、総重量の数値に驚く前に、集石土坑の終焉の姿として何故に礫の上面が盛り上げられてゐるのかを考へる必要がある。先に、天井部分の残った炉穴の焚き口と切り合ふやうに掘削されてゐた円形土坑の場合は、検出面がほぼ水平になってゐたが、X10/12/13など、多少標高の高い部分に存在した集石土坑の表面は全て、礫が盛り上がってゐた。また、これら3基の集石土坑の場合、土坑底部は固結シルトの岩盤を掘削して作られてゐた。
深さが50センチまたはそれ以上にもなる深い集石土坑が、もしストーブ・オーブンとして所謂石蒸し焼き調理に使はれてゐたとすれば、最終的に被熱礫が盛り上げられる必要は何処に有ったのか?
今は昔、民族学的な記録フィルムで見た南方の石蒸し焼き調理の方法は、浅めに掘り窪められた地面に拳大以上の大きめの礫を敷き詰め、其の上で薪を焚き熾火で礫を熱し、其処に内臓を処理し解体した獣を広げ置き、芭蕉のやうなバナナのやうな広く大きな葉を幾重にも重ね置き、数時間放置して調理するものだった。
勿論、調理後の食材を取り出したあとはとりたてて被熱礫面に乱れが生じてゐる様子も無かったものと記憶するが、さすれば雁合遺跡に於ける此の礫の盛り上げは、役目を終ゑた集石土坑の「閉じ方」の表現か、はたまた儀礼的なもの?
全方位外交を目指すなら、神秘的解釈方面にも可能性の探査範囲を広げなければ意味がないワケで・・・
(-_-)
              
さて、カレーの二日目。
既にケンタッキーサイズにぶつ切りにされた鶏肉(勿論骨ごと)を取り出し、余分な皮や皮下脂肪、筋などを取り除く。表面に塩胡椒をして5分ほど馴染ませたあと、橄欖油を用ひ強火でキツネ色になるまで炒め(トリもキツネになるのだ!)、そのまま大鍋に投入。あとはぐつぐつと20分ほど煮込むワケだが、骨からの旨みが出始めて且つ、肉質が硬くなる直前で火を止めるワケで・・・ 今夜は此処まで。
                  

                 
今回は馬鈴薯を入れるつもりは無かったのですが、余りにも新鮮なる新ジャガと超市で遭遇して仕舞った為、林檎と共に急遽投入することに致しましたが、なにか?
(-_-)??
           

 (右側の2個は林檎にて候)
                 
                
              

はじめてのおままごと りんご G05-1025

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