雁合式逆襲1

表土掘削開始!

昔は神経やタマゴの信者だったが、昨今は葛根湯の信者になりつつある。
寒い日に葛湯を飲めば、指先の隅々まで血行が良くなり、少なからず顔も火照って暖かくなる。コレが葛の醍醐味である発汗作用だが、実は鎮痛作用もあるのだ。
ひとくちに葛根湯と言っても、葛ばかりで出来てゐるのではなく、桂枝湯(桂皮、芍薬、大棗、生姜、甘草)てう基本方剤に葛根と麻黄を加へたものだ。麻黄には気管支喘息の時に用ひられるエフェドリンが含まれてゐるのだが、エフェドリンは交感神経刺激アミンであリ、おもに交感神経系 (SNS) の一部のアドレナリン受容体に間接的な影響を及ぼすのだ。
ゾロアスター教の祭祀用飲料は、古い時代ではマオウ由来ではないかと考証されており、近年ではダイエット薬として使用された時期もあったが、ナルコレプシーと夜尿症には現在でも処方されてゐるやうだ。葛根湯が風邪の初期症状ばかりではなく、肩こりや筋肉痛にも効く理由がこのあたりにある。それと、余り知られてゐない効能としては、軽い蕁麻疹にも効くのだ。
漢方医的に表現すれば、葛根湯はどちらかというと体力の充実している「実証」向けの方剤であるので、体の虚弱な「虚証」の人や胃腸の調子の悪い人、また、発汗の多い人には向かないてうことになる。*1
俗に言ふ葛根湯医者の全てが藪医者てうわけではないのだらうが、怠慢医者であることは確かだらうね。葛根湯信者といっても、毎天毎食間服用してゐるワケではないし、中毒症状は無いので誤解無きやう・・・
(–_–;)何の話?
            
           
今天の雁合遺跡、関係者諸氏の合議により調査終了地区に隣接した上段を引き続き調査できることになり、重機による表土掘削の協力を得ることが出来た。とはいっても、大工事が進行中の圃場整備関連地内であるために学術調査的時間の余裕は無く、緊急調査であることに変はりはない。
早朝から巨大な重機に指示して、表土掘削に立ち会ふ。(某社のヘルメットもかぶって、この雰囲気久しぶり) 上段は長年畑地と園芸施設、それと果樹が植ゑられてゐたため、部分的に撹乱と盛り土が著しい。しかし、コンマ7ユンボの巨大な平爪バケットが緩やかな斜面を登りつつ表土やゴミを排除して行くと、下段の遺構検出面と同様の遺物包含層を確認。残存した丘陵の頂上付近は、既に地山(固結シルト)まで削平されてしまってゐた。
それにしてもこの上段、重機の取りこぼした土を人力で掻き集め乍ら検出準備を進めていくと、遺物包含層の色が妙に赤みが強いことに気付く。硬く締まった部分もあるが、ふかふかした感じの部分もあって、モシカシテコレハ火山灰?? 早期前半の遺構面をアカホヤ火山灰が覆ってゐれば魅力的だな・・・
待て待て、時は既に夕刻であり、近き山に日が落ちやうとしてゐる頃。検出には不向きな赤色偏移した陽光下でのことなれば、再確認は明天午前中の青色陽光下にてせむとぞ思ふ。でも早速、白色風化石材製石槍や石核、剥片、磨石などの遺物も出土開始のこと。
(-_-)
         
 
            
 
             

            
金曜の夜はNHK? プレミアム10アルフィー坂崎幸之助が写真館の主人に扮し、日本の音楽シーンに多大な影響を与へたミュージシャンとコラボレーションする「坂崎幸之助の一夜限りの音楽ライブ」の第2弾。坂崎が最も影響を受けたといふ加藤和彦を迎へる。加藤はフォーククルセダーズを経て、日本のロックミュージシャンに大きな影響を与へたサディスティックミカバンドを結成。昨年、第3次となるサディスティックミカバンドの活動を終へた後は、坂崎との期間限定ユニット、「和幸」として活動を始めた。山本潤子泉谷しげる尾崎亜美らも交へ、加藤の多方面にわたる音楽性を満喫できるライブを展開する。。。
泉谷のちゃちゃも加藤和彦に対しては愛と尊敬があってよかったね。坂崎さんも器用で多彩なヒトだけど、加藤さんのオシャレさや存在感、人徳にはかなはないね。尾崎亜美もがんばって「タイムマシーンにお願ひ」を歌ってましたね、ちょっとハイトーン苦しさうだったけど。兎に角、オトナの楽しめるステキなライブ番組でした。*2
               

和幸:ゴールデン・ヒッツ

和幸:ゴールデン・ヒッツ

            
パパ・ヘミングウェイ(紙ジャケット仕様) ベル・エキセントリック(紙ジャケット仕様) うたかたのオペラ(紙ジャケット仕様) 黒船
            

*1:注意が必要なケース.虚証・裏証(虚弱、病中・病後の衰弱期)、発汗の多い人、胃腸の病気、循環器系に病気または既往歴のある人(高血圧、心臓病、脳卒中)、腎臓病、排尿障害、甲状腺機能亢進症のある人など。

*2:加藤和彦のアルバム、LPなら全部持ってるのですが・・・