雁合式残務

我が家でも七輪炎上!

首爾の南大門こと祟礼門が炎上し、人民の眼前で大崩落していく様子は美しくも壮大で、儚くもの悲しく、嗚呼斯くの如く都城は灰燼に帰して行くのだなあとの感慨改めて深し。
放火犯はあっさりと捕まったやうだが、此の一件に関する電絡網上の各種書き込みだの日記の記述だのを見て歩くうちにアホらしくなって、危く即身仏になりかけた。そのいくつかを此処に記しておかう。。。
先づアホの筆頭が、「中国ソウルの南大門が炎上!」てう日記の見出し。欧米人ならともかく、れっきとした日本人がこの地理的認識とすれば、恐るべきコトだ。近年デハンミングクは偉大で尊大な中国様に対して極めて挑戦的態度を取り続けており、高句麗問題や遂には漢字の起源は大陸ではなくチョスンバンドンであったなどと声を荒げて抗議活動までしてゐるてう。呆れた妄想だが、もしこの「中国ソウル」なるアホ的記述がバンドンサラムに発見されれば、火にアブラムシを投げ入れるやうなことになって仕舞ふだらう。既にこのナムデムン炎上と同時に、韓国系のサイトでは「放火犯は日本人か!?」だの、「イルボンサラムの活動分子が建国記念日に合はせて火を付けたに相違ない」だのと被害妄想的書き込みが「炎上」しかけてゐたほどだからね。チョンマル イサンヘヨ。
(–_–;)アイゴー
          
次、「南大門は東大寺だけだと思ってゐた!」などはまんだ可愛いもので、「焼き肉屋の火事かと思った」だの「南大門の近くで食べた焼き肉がうまかったので、残念だ」などのプルコギ型や、「あの門は木造だったんですね」とか「門の内側には何があったのだらう?」だの「屋根は立派でも扉が無いね」などの建築構造分析型などなど、アホの程度や種類にもイロイロあって、さすがコイズミ氏の言ふ通り、人生イロイロなのだなあと妙に脱力してしみじみ・・・
それにしても我が邦の植民地政策と戦後教育はいったい何をもたらしたのでせうか。まあ、旧朝鮮総督府解体にまつはるどたばたや、道で転んでもイルボンサラムのせいにしないと気が済まないバンドン的性格と、世界の常識とはかけ離れたドメスティックで狭小且つオキラクゴクラクな”国際感覚”の島人とは、所詮どんぐりのせいくらべ、似て非なるもののやうで其の実は、「非」て「似」なるものどもなのでせうねきっと。
(―_―)
            
さて、午後から晴れるてう天気予報を信じて出動待機してゐたのだが、結局岬に青空の欠片が戻ってきたのは午後3時頃。
しかもとびきり冷たい北西風を大いに従へてのことで、防寒対策を完璧にしてからの出動を余儀なくされてしまつた。勿論この雨で剥き出しになったままの検出面は柔らかく、水溜まりも方々に残ったまま。昨天掘削を開始した周辺を中心に、△ホーとN氏が新奇工夫した特殊手ガリを駆使して掘削を続ける。
予想通り、当地でお馴染みの白色風化石材やチャートを中心にした微細な剥片がいろいろ出土する。やはり黒曜石もありました。早期の遺構周辺にはまう少し、遺物包含層が残ってゐるやうだ。
結局今天は1時間ほどしか掘削は出来なかったが、肉体労働の御陰様で体はかなり温まり、西方に沈み行く夕日を追ひかけて家路に就くのであった。
明天の現場後片付けは相当覚悟せねば・・・
(–_–;)