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手焙り乍らの書籍渉猟

草木ざわめく丑三つ時、小雨から霙混じりの時雨模様に。しかし、朝までには再び小雨に戻り、午後遅くまで降ったり止んだり。
今天は現場工作お休みで、ここぞとばかり約半日、電脳に向かって集中的に情報収集ご熱心。でもね、結果はとっても中途半端。
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例へば「炉穴」、Googleで単純に検索してみると一瞬にして981件がヒットする。しかし、この中には「亜炉穴」などの妙竹林なものが仰山含まれてゐるので検索オプションで取り除き、同時に「縄文」または「草創期」「早期」などのキーワードを含めて日本語ページに限定してみると372件になる。とりあへずその1件1件を探って行くと、膨大な報告書中の記述として単語のみが書かれたもの、具体的な遺構画像のキャプションとして表れるもの、膨大な遺跡一覧表の概容欄に書き込まれたもの・・・
個々の事例を個人的にプロットしていくのだが、情報の重複が多く、たいした件数にはならない。画像が貼られてゐても小さくて、拡大表示になるものは殆ど無い。画像があっても位置情報などや詳しい説明が無いので、検出状況や遺構の規模がわからない。
折角ネット上に情報の発信が為されてゐても、私的な分布図作製の足しにも何にも役立たない内容のものが多く、残念至極。それにしてもこれらはいったい、どのやうな目的や意図で発信されてゐるのかな。ただ漫然と羅列されただけなら、そのやうな情報は発してゐないに等しい。考古学的情報と自負するなら、少なくとも位置情報や規模情報などの最低限の項目はクリアして欲しいものだ。
斯くして、我が陋屋内の書斎に堆く積まれた書籍の山の一つ一つを、繙く夜になりにかるかも・・・
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