茫々抄

うねり渦巻きたりける

昨夜は結局3時頃まで、四方山話に花を咲かせ、くたばり果てるまであーだこーだと。
しかし、人生とは過酷なもので、今天の主要な目的である砂利採取工作の為に、8時半には朝食開始。行く年来る年往く人来る人の老若男女に係はらず、フルなるブレックファーストの内容は十年一日の如し。大キリや良質のマーガリン、粒々地豆バターを天然酵母玄米パンに塗りたくってむしゃむしゃむしゃと。勿論ちしゃだのニンジンだの、野菜もたっぷり食べました。
(-_-)
         
さて、外は天気晴朗なれど風強く、されどまんだ頬切れるほどの寒さ冷たさは無く、工作活動は午前中が好機。連なり車で15分ほどの海岸に赴き、海成砂利採取を開始。豈図らむや、残念乍らの満潮時にて、粒揃ひの砂利は汀線下の海中に没したりける状況にして、致し方なく貝殻などの夾雑物を大量に含む海砂利を土嚢袋にいくつも採取せり。そんなうちにも北風ばうばうと強まる一方で、内湾の北の彼方の山脈の、其のまた果ての海の彼方より押し寄せる寒波の南下せる気配をひたひたと耳朶で感じ、砕け散る波飛沫を時折頬に受け、時限ぎりぎりまで採取を続ける。
歳月人を待たず、フェリーもまた人民乗客の遅刻を許さず、予定した便に飛び乗るべく走れや走れ。満開の菜の花畑横目にひたすら港を目指し西に走ること25分。幸ひ、ニヒタカヤマ波浪高き故に5分ほど遅れて入港してきた予定便に、無事乗船することができました。
無事港を出て行くフェリーを見送り、いつもの定点観察地点で岬を撮影し、帰宅。昨天からの慌ただしさにかまけて放擲されてゐた食器類や部屋の清掃と片付けに取りかかり、多少くたばり果てる。夕刻短時間、仮眠を得、俄に復活再生を果たし、メールの処理や書類の整理など。忽ち日暮れて、愈々空気に冷たさ増して、風も益々強く、時に家をも靡けと電線をひうひう鳴らし、硝子戸にばしばしと叩きつける。隙間風の激しさなど、推して知るべし。
(―_―)
          
夜は珍しく、電脳乍らなどせずに電視機注視。
注目株は中原中也の生涯を、かのパンクロッカー町田康が辿り歩くETV特集。詩人の魂は新たなる詩人の魂と共感し共鳴し、新たなる物語や新たなるコトバ世界を創出する。途中から奇しくも、サラリーマンNEOの特集版も重なり、更に加へて、20年前の人気番組「イカ天」の回顧番組も同期して、三位一体は至難の業にて目まぐるしく3チャンネル間を逡巡し乍ら、三者三様の世界観と娯楽を堪能セリ。でもね、坂本教授、ちょっとわざとらしい演技でしたね、相変はらず顔も態度もでかいままでしたが・・・
(^o^)
         
深夜に至り、室内で吐く息白し。
(-_-)