光芒実見

この風景にカミを感じますか?

今朝は、「題名のない音楽会21」ご出演の、スミ・ジョーの光り輝くやうなコロラトゥーラ・ソプラノで目覚めた。
さう、昨夜は珍しくTV付けっぱなしで眠ってしまったのだ。それにしてもユーリ・シモノフの指揮(モスクワ・フィルハーモニー交響楽団)も独特で興味深かったが、ジュリアン・ロイド・ウェバー だのサーシャ・ロジェストヴェンスキーだの、大名跡の一員を各種重ねて取り揃へるあたりは出光も大盤振る舞ひ。相当の資金を此の番組に注ぎ込んでゐるのだらうが、並の大企業にもなかなか出来ないことだ。
今天は、或る裏技で注文した大量の写真整理を開始。殆ど全てが今回の欧州分だが、巨大な2L版が約360枚ほど。勿論、撮影分は合計数十ギガバイトにも及ぶのでプリント分はその一部てうことになるが、大きくて見場がよい分整理は大変で御座ゐまして、是も我が不徳の致すところに由来するものと直ちに反省。いや、反省だけなら猿でも出来る此のご時世なので、反省は返上して日々精進することにしやう。
(-_-)何に精進するかはさておき。。。
       
今宵、川中島の大決戦。最終回とあって回想シーンが多すぎて煩はしかったが、勘助様も無事?無念の大往生を遂げられまして、上杉謙信に因る首実見はどのやうに為されたのかしらむといらんことなど・・・
このあとに「敵は本能寺にあり信長の棺完結編〜」(部分)など見てしまったものだからさあ大変。演技ばかりか、衣装や背景まで何やら安っぽく見へてしまひ、いたたまれなくなって途中退場。亀次郎の歌舞伎調の台詞回しや、内野聖陽の大仰な演技に慣れきってしまったせいでもあるが、所謂若い役者?どもの容姿にも台詞にも貫禄や現実感や鬼気迫るなにものかも感じることが出来なかったことも原因であらう。
其の延長戦で?深夜に至り、教育テレビの長唄など聴くもまたをかし。
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強い北西風も午後には収まり、雲多けれど往来激しく高速で飛来し、其の時々に光芒地上や海面に分散して降り注ぎ、見る者に天空のカミの存在を予感させるに十分な情景を呈する。光の移ろひは時間の彷徨でもあるが、日月星辰とともに地上に秩序と恩恵をもたらす存在でもあった。確かに、カミは細部に宿り易いが、大自然の諸要素もまた、カミが宿り続けた結果、そのものがカミと化すのだ。
今宵、すっかり風は収まり、天空には巨大な三つ星と、冷たく光り輝くシリウスの姿。一際明るい赤い星は火星だらうが、ほんの5分ほど南天を見上げてゐるうちに、双子座流星群の名残の流れ星のひとかけらが儚く光り、銀河の背景輻射の中の漆黒に消へて行った。