ふと、乱世を思ふの時

雲さへ千切れ、高速で飛び行く

今天日中ほぼ終日、ばうばうと北西風の吹き荒び、時折家も靡けり。
そんな風切り音に紛れて、最大音量でいろいろなCDをかけまくる。例へば、ラフマニノフのピアノ協奏曲だったりワーグナーマイスタージンガーだったり、カルミナ・ブラーナだったりプッチーニトゥーランドットだったり、渡辺香津美だったり Fairuz だったり、 Andrew Lloyd Webber だったり Pat Metheny だったり Chet Baker だったりと無茶苦茶。いくつかが頭の中で同時に鳴ることもあるのですよ、時々しばし・・・
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今天的天気晴朗なれど、予想外の寒さに単車での出歩きは忽ち中止し、アイドリングとワックス、オイルかけるに留める。なにせ寒さには滅法軟弱なライダーなものですからして・・・
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今宵「風林火山」は遂に川中島合戦の前半戦に至り、御屋形様の弟・信繁様も形見を臣下に託して果て、さても天下の分け目は関ヶ原ばかりに非ずの感を強く抱く。我が邦我が祖国我が郷土にも嘗て、このやうな戦乱の時代が何度も何度もあったのだらうね。弥生時代にだって古墳時代にだって・・・倭国大乱(縄文時代にはホントに乱世は無かった?)
今が安泰とは決して思はぬが、取り敢へず喰ふに困らぬ人民が世の大半を占める世の中の、表皮のみは太平の仮面を巧みに装着してゐて、虚ろな目をして不気味な微笑みを虚空に投げかけてゐる傀儡のやうだ。表皮はワックスで光ってゐても、中身が先に腐ってしまってゐたのでは、手の施しやうがない。さうなると、基本的な淘汰が原理的に作用してゐた戦国の乱世の方が、或る意味マシな世界であったのかもしれない。
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夜になり、新月近き漆黒の夜空は満天の星。雄大なオリオン座や、シリウスなどが如何にも冷たさうに青白く光り輝き、銀河の姿も金属質だ。夜空の何処に、カミが隠れて居るのだらうか。
今宵の晩餉は湯豆腐にて候。肩竦めて星空見上げるうちに冷ゑきってしまった体が、確かに暖まる。
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