屋外工作員の憂鬱

風邪避け?寒波避け?

木枯らし吹き荒ぶ屋外工作現場。
今天はしばしば雨雲飛来し、激しくはあらねども時に時雨。北の方は雪だらうね。
此の風は、既に季節が冬の本番に入りつつあることを如実に物語るものだが、工作員にとっては厳しい現実だ。こんな時に限って、謎の炉状遺構がいくつもいくつも検出され、年代を占ふ決定的遺物も出ず、焼け石や炭化物や焼土は検出されても、簡単に「炉」であると判断できないジレンマが有る。
形状は古代・中世のプロトタイプまたは其の亜流に属すやうではあっても、個々の性格は掘削に取り掛かっても猶、不明なのだ。それに、地山面や遺構周辺からは我々を幻惑撹乱させるやうに古さうな土器片や石器片が出土するし、それでゐて同じ丘陵縁辺には中世陶器の欠片も落ちてゐるし、兎に角、時代が特定できない苦しみは、生老病死に次ぐ浮遊因子であることに間違ひ無い。
(-_-)
         
寒さに備へ、下着の上にはフリースのシャツを着込み、毛糸の帽子は昨年ラサで買ったネパール製のもの。(聞けば今年日本あたりでこの手の帽子が流行ってゐるらしいが、そんなことはだうでも宜しい。)おまけに、溥儀ばりのサングラスの御陰様で風体見てくれは極めて怪しげで、それは我輩自身も認めるところ。
でも、当然のことだが、激しく掘削活動をすればするほど余り着込んでゐると汗ばんでくるワケで、この寒空に汗してしまっては風邪の元であるので、体温調整は重ね着レイヤーを工夫して脱いだり羽織ったり・・・
何々、明天は更に寒くなるって!? どないしましょ・・・
(―_―)・・・・・
        

  
所謂「古窯」ではないので御座ゐますがこの情景・・・