冬への扉(十月二十四日)

綾錦も今が盛りにて

昨天のほんのり暖かささへ残る曖昧な朝だったが、セニョールの出立に備へいつもの通り朝食を準備。天気サイトにてレーダー画面を確認し、目的地に到達するまでは雨雲の間隙を縫ひ高速走行することによって可能であらうと判断し、7時半の出発見送りに外に出てみたとたんに降雨開始。お天気自然様もなかなか試練に満ちた皮肉な演出をするものだな。
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今天は現場工作も休業なのだが、昨夜ヘッドライトの中で行ったシートかけ作業の結果が気になって、小雨の中セニョールを追ふが如く東へ。さほど強い刮風であったにもかかはらず、何故かシートの片隅がめくれたやうになっており、果たして不審に思った原住民がシートの中を覗いた痕跡かしらむとぞ思ふ。???
小雨防ぐには十分とて、周辺確認後直ちに帰宅せり。昼前、セニョールよりGPS機発見の一報入り、よかったよかったと一安心。怪我の功名で落ち葉掻き分けたる洞窟前急斜面より、山茶碗1個発見の由。実物は次回実見のお楽しみてうことで、先づは一件落着。
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午後にはみるみる雲晴れて、半時間ほどの凪。陽光十分でこのままいけば快適な午後になりけむと思ふ間もなく、徐々に恒例冬の気違ひ風が遂に吹き始める。一陣のつむじ風を交へ、夕方にかけて気温もみるみる低下し、肩竦め草履の足先冷たく、さて本格的に寒波の迎撃態勢に突入。
残り少なきとばかり思ひきや、実は昨年購入してその巨大さに取り扱ひあぐね、土間の片隅に放擲しておいた炭を発見。ついでに豆炭も追加発見し、是で当分の七輪用の炭は確保できたものと思ゆ。されど、問題は火鉢用の小振りで上品で火持ちの良い炭であって、こちらは明天改めて金物屋にでも買ひに出るか。
でも、明天から当分、屋外現場工作が続くのですよ、この寒空の元。
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