ヨジレマイオスの定理

学生達の偉大な現場を離れ、今ひとつの工作現場へ。
大都会近郊の工作現場は、我輩が南島方面へ出発する直前まで担当してゐた現地の隣接地であり、小規模乍ら貴重な情報の得られる予定の現場だ。
今天は、先日我が陋屋への大訪問を果たした友人と大名古屋駅で待ち合はせ、更に連日自らのサンプリングしたりけるムシムシコロコロの抽出に命を懸けてゐるO嬢も同行することに。事務所から現場への足が消滅した為、S君の新車による送迎を受け、有り難きことと感謝の次第。
矢板で区切られた小さな地底空間に、蠢くもの有り。此の工作現場現地の変貌が現代化の顕現であるのかだうかは、百年後の判断に任せやう。狭小な空間で果敢に掘削工作に勤しむ友人と、其の仲間達が恙なく工作を終了出来ますやうに。
残念乍ら支配人の浮神博士との面会は果たせなかったが、いくつかの状況変化の再確認と顔見せと実見は果たすことが出来たワケだ。
其ノ後は凸凹三人組となってクワイ畑に棲息するジャンボタニシと其の蠱惑的な卵を鑑賞し、大名古屋駅前でヨジレマイオスの混沌理論に従って建設が邁進中のハプスブルグ的二重螺旋式大廈の建設現場を遠巻きに見学撮影し、地底奥深くの秘密の珈琲屋で各人の土産話・自慢話・弛緩話などに花咲かせ、新奇工夫式の冷凍珈琲飲み乍ら、圧縮式カツサンド頬張り乍ら、夕方までだべりまくる。
解散後、我輩は先般の巨大台風に因って阻まれた南洋航路切符の払ひ戻し手続きに専念し、無事解決を祝して巨大本屋を浮遊。巴里の最新情報を立ち読みしてみたり、様々な他の旅路の情報を覗いてみたりと忙しさう。
結局、夜の大台に帰宅致しまして候。
　　　　　　　　　　　　　　　　　
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立秋なれど暑さ熱さは日ごとに極まりつつある。