破卵盤上無事帰宅

てふてふ居るよ

南洋南島のあの蒼い海の色は失せ、青黒く濁った内湾の奥の奥。幾多のうねりを越ゑ、巨大な橋の袂に入港。
風無く水蒸気は果てしなく滞り、船外に出れば忽ち全身汗だくに。其の有様は南の島での日々とは比べやうもなく、寧ろ甚だし。
バスと鉄路に乗り継ぎ、巨大ターミナルに出てみれば、さうか今天は土曜日か、斯くもコビトの仰山蝟集する様子は夏休みの真っ最中のそれそのものであった。とっても苦手です、かういふ状況。
(−_−)
自動車の保管に関して友人の手を煩はせてしまったが、帰宅途上此の炎天下にも拘はらず営々と稼働中の工作現場の視察。友人夫妻も果敢に参加されておって、頭下がりますです。さすがに我輩は帰国間もなく、工作対応体勢ではなかったので見学に終始せるかも。
して、我が陋屋は・・・何とか其の形状は保ってゐたが、内部をネズミが跋扈した形跡有り。庭の雑草は隣家の忠告にいやいや従ひ、周辺部を主に最低限の除草剤を撒いておいた為、なんてーことはないが非常に違和感有り気持ち悪い。留守がちな状況故、致し方なし。
それにしても短期間にもかかはらず、郵便類異常に多く、年金様も相変はらず何通も通知来てゐる。取り急ぎ方々へ電信し、帰宅の旨を伝へおく。
熱帯帰りの熱帯夜・・・