南洋南島のあの蒼い海の色は失せ、青黒く濁った内湾の奥の奥。幾多のうねりを越ゑ、巨大な橋の袂に入港。 風無く水蒸気は果てしなく滞り、船外に出れば忽ち全身汗だくに。其の有様は南の島での日々とは比べやうもなく、寧ろ甚だし。 バスと鉄路に乗り継ぎ、…
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