諸事好日

見目麗しくいと涼しげなるは布袋葵

一夜にして小雨去り、朝からよく晴れて気持ちが宜しい。
懸念してゐた忌むべき蒸し暑さも、おや、さうか、前線が順調に南下して行った御陰様で北からの大気が引き込まれ、寧ろ湿度がどんどん低下しつつあるではないか。先日の浮神博士来訪時同様、日頃の激しい修行と精進の賜物が天に反映し、斯くの如き天恵となって法雨の如く地表に降る注ぎたりける結果であって、正に偉人の所以此処に極まれりといった状況(多少自大狂的気味?)。
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されど是こそ吉兆にて、伊太利麺を大いに茹でてテキトーにトマトソースをぶっかけ、レタスと胡瓜を盛り添へただけの妙なものを朝食と見做し、学生有志諸君とむしゃむしゃと喰ふ。
食事後は元来、数時間の休憩が望ましいものの、今天の好機を逃しては次回の剪定は秋にもなるらむと懸念されるワケで、直ちに作業を強行せり。
さて、切るは剪るは、大約30年来の念願と怨念を消化せむと、屋敷林の見通し風通しが多少不安になるほど宜しき程にほどほどに、或る者は高名の木登りの如く樹冠を目指し、また或る者は大いに竹藪を伐開せる。最大の恐怖であったヲコゼ虫も出現せず、ただ徳利蜂の優雅で孤独な巣が笹竹に吊られ揺れたるを警戒するのみ。
更に幸ひなるは、午後からは北風も出、その木陰を通る涼しさはむしろ汗を心地よきものと思はせるほどの爽やかさ。夕方までに予定してゐた北辺の剪定及び南端の枝切り、柿の木と月桂樹の大剪定を無事終了せるかも。
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近所のおばばさまも久々に登場し、巨大化したタマネギを仰山持って行くべしとて、お言葉に甘へ頭陀袋南京袋いっぱいに頂戴せり。大半は直ちに、学生様の土産物と化す。
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夕方に至り、天候は秋の日の其れの如し。吹く風を心の友に、口笛に心紛らはせ、此処数日の汚れと疲れ、そして湿気を巨大銭湯で全て流し去り、其ノ後は皆様御苦労様のナン・タコス哉。