300の掟

ランタナ、うつくし

其れ、「レオニダス」*1と聞きてチョコレート屋を連想せし者は幸ひである。
(−_−)?!
              
テルモピュライの戦ひ(紀元前480年)は、半ば伝説化された物語として今に伝はるが、THERMOPYLAE てう綴りに何故 thermoテルモ=サーモ)即ち温度に関するコトバが含まれてゐるのだらうと調べてみると、矢張り現在まで知られた?温泉保養地てうカラクリであった。
さておき、『300』におけるレオニダスは野性味溢れる闘士の王。スパルタの精鋭達を率ゐる其の勇敢さとカリスマを、スコットランド人であるジェラルド・バトラーが見事に演じてゐる。
実際のグラフィック・ノベルよりも更にコントラストの強調された画面の緊張感は他に類例のないものであり、いささかケレン味が過ぎるいくつかの場面*2を除き、実写の人物達との不自然さなどは無く、群像の処理もストップモーションの緊張感が有って楽しめた。
ばっさばっさとざく切りにされて血飛沫を上げる場面が多いが、クセルクセス率ゐる?ペルシャの大遠征軍、実際にはどのやうに侵攻してきたのだらう。テルモピュライが実際に海に面した地であるため、ペルシャ軍が海から上陸しやうとして怒濤のカミカゼに翻弄される場面も出て来るが、ゾウだのサイだのは連れて来てゐたのかしらむ。
このあたりを確認する意味でも、改めてヘロドトスの『歴史』を読んでみなければなるまいが、微塵も退屈する事無き117分間で御座ゐました。
(−_−)
              
さて、今天は朝から破天荒。
昨天同様、近く遠く、電光と雷鳴が止まず、やがて台風時をも凌駕するほどの豪雨となる。庭に忽ち水溢れ、陽光は消へ失せ、恰も世界の終りの始まりの如き有様。余りの激しき雷雨に、テレビをはじめADSLルーター*3の電源も切り、LAN ケーブルは電脳*4から抜き、小一時間ほどは大音量でCD何枚かかけておりました土佐。
昼前にはみるみる晴れまして御座ゐますが、今回はさほど風無きが故に雨量の割に雨漏りも殆ど無く、懸念してゐた羽虫の類も豪雨に打たれて殆ど頓死せるが故か、頗る快適な塩梅となりにけるかも。
庭の満開の、七変化*5の小さき手鞠、一層光り輝けり。
             
300

*1:英語風にレオナイダスと発音すべき?

*2:天を暗くするほど大量の矢が飛んで来るシーンは中国電影の得意技として既に使ひ古されてゐるし、ブラジル人俳優演じるペルシャ王はプリンスのやうで華奢で威厳が無い。それと、確かに、無数の矢に倒れたレオニダスの最後は劇的だが、彼を俯瞰すると磔刑に処された耶蘇の姿に見へてしまふのは全く気に入らないね。

*3:SV3

*4:勿論MacBook

*5:学名Lantana camala =ランタナ