野良人たれ

ヒト招くばかりがネコに非ず

團十郎オペラ座公演と、其の舞台裏。
先日の公演の様子を紹介する番組を見て、一寸覗ゐて見たいな、と思ってゐたところを全て見せて呉れた。かうして改めて、舞台裏の立ち振る舞ひから並べて見ると、海老蔵の方がますらおぶりに秀でた器であることがよくわかる。しかし是が皮肉なもので、いざ舞台に立つと当然のこと、團十郎の方が堂に入って引き立つ。其の存在感が単に年季に由来するものであるならば、海老蔵の将来は約束されたものであると言へやう。しかしさうでないとすれば、矢張り天性を凌駕するほどの精進が必要なのだらうね。
それにしても海老蔵の、六方を踏む仕草における手捌きの流麗さは、矢張り若さの賜物なのだらうか。それとも天性のもの?
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