南極老人

常世浪

ビョークの歌声はさらりとした粘液の如く、肌に、ココロにまとはりつく・・・
(−_−)
季節を先取りしたやうな暖気は未だ湿気を含まず、28度の日中も日陰では涼しさを感じるほど。現場工作所周辺には寛げるやうな木陰こそ見当たらねども、無限に空中を這ふ道路高架の齎す旋回する日陰が、此処では擬似的な無機質の森を形成してゐて、人々に災ひや便利さや日陰や不快さを提供してゐるのだ。
思ふに、此の世の混沌とは人間不在の状態を呼ぶのではないか。人間の齎すものは混乱や混淆であって、混沌ではない。混沌とは高度な秩序の臨界状況であり、人心の介在しない総天然の状態のはずなのだから。
でも、人心は生まれつき混沌を内包してゐるやうですが・・・
(−_−)
旅の極北を目指す傾向は確かに有るが、其の過程で何カ国訪れやうが、何回国境を越ゑやうが、さういふことに興味は無い。
同時に、最南端だの最西端だの、はたまた其処を何回訪問しやうが、さういふことに興味は無い。
旅は大仰に改めて人生などに譬へなくとも、本来普通に劇的なものだし、無理矢理日常と一体化させる必要も無いが、旅に棲み旅を住処として日々人生を送ることは価値有る事と思ふ。
(−_−)
汗塗れ、埃塗れの毎天ですので、このところずっと毎晩シャワーなど浴びたり湯浴みしてみたりと、兎に角贅沢なこと。
兎に角「罰当たり」者なのかも知れませぬ・・・
                

聖地への旅

聖地への旅