いにしへの何者か

瓦の成り生りて積み余りたりける

墳墓への激しき昇降か工作員同志への絶ゑ間なき指示命令か、はたまた人骨の祟りか単に寄る年波のせいかは知らねども、昨夜は晩餉もそこそこ、淋浴後の乾燥も不十分なうちに床に沈み、意識朦朧体の網様体にて沈思黙考の刹那さへ惜しみ夢の中へ。
(−_−)zzzzzzzzz
        
鎌倉に於ける安国寺本因坊の喩へを待つまでもなく、予定通り昼前には目覚め、晩春の網様体の朦朧体は虚ろなる侭に我が儘に、斯界の地の果てを見極めむと世界を見渡す大窓を開け放ち、夜具に淡き日照を浴びせ乍ら大いに叩き振り、いざ言問はむ杜鵑、葉桜の風のまにまに打ち震へたるを眺め世の無常を知るも善し、されど善き事聞くばかりが世の常に非ずむば、日々の生業は推して知るべき魚の目にも泪哉。
(−_−)?
         
いにしへの清洲御城下は、度重なる水流の変化や氾濫や栄枯盛衰の混沌に埋もれ、今将に陽光の下に顕現せり。さても、堆積の不可思議は今人の知恵にて如何程の謎解きが出来やうかしらむ。
       

          
フィールドジオロジー入門 (フィールドジオロジー 1)