バッタの香り?

新ウルトラQ?

とあるバッタ屋の店先の片隅で埃だらけになって忘れ去られてゐた液体入浴剤を発見し、密かに購入。
「LUX SPA MOIST アロマ バスエッセンス スキンケア入浴剤 ウォーターリリー」てう長ったらしい名前の商品がそれだが、それがだうした。
(−_−)?
招待所の個室にはユニットバスが設置されており、24時間熱いシャワーを浴びることが出来る。勿論そこそこの大きさのバスタブも有るので、週に何度かは湯船に見立ててふやけてみたりしてゐる。そんな時、或る種の人体実験と称して様々な入浴剤を湯船に溶解せしめ、肉体弛緩の具合や湯触りなどなど、実は秘密裏に調査してゐたのだ。
古来より入浴剤と言へばバスクリンと決まってゐた時代が永く続き、今やご存知の通り戦国乱世の様相。ドイツクナイプの岩塩からぶくぶく発泡錠から前近代的なムトウハップ、西洋式ぶくぶく石けん泡風呂だの酵素だのタラソだの多種多様。そんな中でもこの液体LUXは、確か高級品のカテゴリーに入ると記憶せしが、何故バッタ屋に流れ着きたりけるや?
御使用の結果、透明な液体がお湯に混ざるや否や瞬時に白濁し、恰もウルトラQのタイトルバックの如く不気味に渦巻くのであった。香りは濃厚で、ウォーターリリーの本物の香り記憶は希薄だが、何となく懐かしく心安らぐ香り。ボトルの裏書きに因れば、「美しい素肌と心のために スパ発送のスキンケア入浴液」「乳白色に変はるお湯で、さらっとすべすべな素肌に。ウォーターリリーの花々から抽出したエッセンシャルオイル(香り成分)を贅沢に配合。素肌さわやかな成分(清涼成分)配合で、さっぱりさわやかなバスタイム」などと書いてある。
エッセンシャルオイルてう以上、油分だらうから、湯船に油膜が浮いては不気味で気持ち悪い。しかし実際はさらりとした湯触りのままだから、いったいだうなってゐるのだらうかしらむ。「さっぱりしてゐるのにしっとりする」なんて聞けば、「こってりしてゐるのにあっさりしてゐる」ラーメンスープのやうでヨクワカラナイ表現だな。兎に角、かさつくお肌が何となくしっとりして、くどいほど濃厚な香りの風呂も月一度くらいなら許容範囲だらうね。
成分:ミネラルオイル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸PEG-8ソルビタン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、テトラオレイン酸ソルベス-30、水、ポリソルベート80、フェノキシエタノール、香料、温泉水、海塩、メントール、ミリスチン酸、イソステアリン酸、コカミドプリピルベタイン、メチルパラペン、プロピルパラペン、酢酸トコフェロール、BG
(ー∧ー)?!

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