着雪風情

川岸に激しき降雪ありて

立春を迎へたとたん、春様の気候胎動、冷たい曇り空からいつしか小雪が落ち始め、横殴りの大降りとなり、路上は霙の泥水で覆はれ、夜半過ぎ、いつしか雪は雨に替はった。
雪中行軍、今宵は傘差して徒歩にて歯医者へ。降雪で予約をキャンセルする客がゐたからだらうか、いつになくガランとした待合室。手持ちの予約カードの記入欄が満願になったので何か景品が出るのかしらむと思ってゐたが、特典は何も無く、前歯のやり直しの仮歯の型取りの準備の用意の何だのかんだのであれこれをいろいろして、470円也。今までで一番安かったのが先週の360円なので、それに次ぐ料金。しかし世間的にはこんな数字が保険適用の普通価格とかで、今までが払ひ過ぎ?
(ー∧ー)
当地は大小河川流路交錯する大平野低地部の或る川岸なれば、潮の満ち引きに因って水面は自ずから上下し、岸壁には様々な塵芥が堆積する。招待所は河岸堤防を1段下りた低地に位置するため、まんてう時には房間内部まで下水のイヤな臭ひが入って来る。当初は我が輩の持ち込んだ何らかの食料が人知れず腐敗したものと思ひ込み、部屋の中の各種堆積物を移動させてみたり、流し台か洗濯機か風呂場の排水溝が汚れてゐるに相違無いと、塩素系薬剤購入して流し込んでみたりとかいろいろ手を尽くしてゐたものの、一向に滅却する気配は無い。そのうち、悪臭の出現と潮の満ち引きが関係あるのではないかとふと気付き何となく気にしてゐると、矢張り無関係では無いらしいことがわかった。
偉大な月は招待所内の悪臭の有無にまで影響を及ぼしてゐたのだ!
(―_―)いやんぬるかな

もしも月がなかったら―ありえたかもしれない地球への10の旅

ヒューザーの小嶋社長、東横インの西田社長、このところテレビ画面に出現する「社長」と名の付く人物たちの余りの品格と信条の無さに、改めて驚く。余りにも情けない「大人」たち。彼らに若者を叱る資格など、微塵も無い。日本は既に内部より溶解しきってゐるのだ。