或る再会

どこまでも、どこまでも・・・

慌ただしき現場工作のさなか、突如朋友のSkytreker君が出現!
彼が蝦夷地より命からがら帰還し、関東平野の空っ風に吹かれつつも不二の嶺をば仰ぎつつ、駿河の国の茶の香り、何とか旅する同胞の自宅に確保されたことは伝へ知ってはいたものの、まさか我輩の秘密工作現場にバイクでふらりと出現しやうとは、さすがの我輩も想定外のことであった。さすがにこの季節に及んで猶、野人か原始人か忍者か隠者の如く山野街路で寝起きし乍らの行脚游行の甲斐大いに有って、風貌も初夏の頃と違って迫力付いた感じ。再会を喜び、本来ならば夜を徹して語り合ふべきところ、彼も故郷を目指し先を急ぐ身。致し方なく近くの有名なラーメン屋にでかけて大いに食し、刹那を過ごすに終はる。この先もなほバイクの不調だの寒波だの、様々な難関が待ち受けてゐるの違ひ無いが、次回の再会は来夏、絲綢之路方面にて!などと大いに誘惑しておく。兎にも角にも、一路平安万事如意、無事なる故郷への帰還と、更に計画中の南島方面までの大遠征がうまく行きますやうに!


深夜特急4?シルクロード? (新潮文庫)

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