多忙仏心

目出度し

今天は劇的展開の移動日であり、異次元的であり学問的でもあり、疲労困憊ピゴナムニダゼヨ。
事の始まりは早朝より開始されたりける古里の、或る仏教寺院晋山式に伴ふ稚児大行列であり、200名以上のコビト様方が一体何処より集合いたしけるかや。今にも雨降らむ曇天の下、村の瀬古の路地通り、細道曲がればそこは補陀落。坊さん坊さん何処行くの?御詠歌行列荘厳精進、耳鼻舌身意味深長。
慌ただしく大儀礼の場をばお暇し、不安な自動車の顔色伺ひ乍ら一路北上。徐々に雨降り始め、お目当ての鉄道駅前駐車場に車を放擲し、私鉄沿線電車乗り継ぎシンポジウム会場まで40分ほどの移動。日曜で車内に空席は多くあれども、ひたすら乗車扉の脇に立って車外に流れ行く風景を眺め続けた。
さて、会場には旧知の顔もちらりほらり。最新技術に因って可視情報に変換された予備的諸成果を加味し、プレゼンテーション後の対話形式に因る濃厚なる討論などなど。我輩も数回踏査したフィールドだけに、その謎解きの一端に勝手に参加した気分を味わい、満意のうちに散会。
いつの間にか外は大雨。多少なりとも足下を気にしつつも、そのまま北回りで電車を乗り継ぎ次なる目的地へ。そこは大きな駅前広場を持つ地方都市で、その駅前の片隅のテナントビル2Fのオフィスにて、身分証明書を提示して必要書類に署名捺印し、工作に伴ふ新式宿舎の鍵(といってもプラスチックのカードだが)を受け取る。雨降り止まず。
更みたび電車内のヒトと化して、自動車駅まで帰還。これで無事ループが完結したワケではなく、大雨の夕闇の中、宿舎探してびしょ濡れになり乍ら荷物を運び込み、一旦工作所へ。そこで今や工作所長を務める友人と再会し、業務職務工作世間のことをあれこれ。そんなうちにハラペコハムニダであることに気付き、食材買ひ出して宿舎に戻り、電脳を網に接続せむとあれこれ苦心惨憺。結局ハブの必要性に迫られて再び工作所へ。そこで今度は東京戻りの友人とも再会を果たし、各地の最新事情を聞き及ぶ。各人各様に多忙な毎日にて、接触も短時間に限られることを余儀なくされるはいたしかたなし。
さて、ハブで電脳の接続は無事果たしたりけるが、問題の打開には至らず、やむなくタラソ剤溶かした狭き浴槽に身を沈め、思はずうたた寝寸前の我が脳髄を叩き起こし、明天に備へ身支度携帯物を揃え、真新しき繭玉布団にくるまれて眠る。
(-_-)zzzzzzzzzzz~
巴里の騒擾。自由・平等・博愛、三色国旗の国、国是の限界。

ねむれ巴里 (中公文庫)