印巴大震撼

秋草薄野

台湾の友人曰く、この夏ほど冷たい烏龍茶を飲んだ夏は無いとのこと。大陸での経験的な見解であるが、そもそも「茶」てう名詞には、暗黙のうちに「暖かい」又は「熱い」てう形容詞が内包されており、「冷たい」てう形容詞は含まれないものであったに相違無い。「茶」とは勿論当然熱いものであって、此の世に冷たい茶を飲む人間など存在しなかったてうのが、大陸方面の常識だったのだらう。其の辺りの虚を突ゐたのが、日本人の発想なのだらうね。便利店の普及てう環境背景も有るだらうが、ペットボトルで冷やされたお茶の美味しさを、覚へてしまへば何のこたぁない、南方の気候では冷たいものが美味しくて気持ち良いに決まってゐるさね。ちなみに泰国では、ペットボトルに入った緑茶が超級大流行中らしいが、その殆どが砂糖を含んだ甘い飲料に変貌してゐるらしい。さう言へば昔、アイスグリーンティーなる面妖な粉末飲料があったが、あれは緑茶だの抹茶だのに砂糖が入ったものだったな。ん?今でも有る??
(-_-)ところで焙じ茶なんてうのは大陸では見かけませんでしたが・・・
パキスタン北部での大地震イスラマバード(標高約500m)の北北東90kmが震源とのことだが、そこはジャミュー・カシミール地方の南部(アザド・カシミール)、正に印パ国境の山岳地帯。テレビの報道番組では、倒壊した高層アパートの瓦礫に人々が集まって懸命に救助活動をしてゐる様子が映されてゐたが、人工都市であるイスラマバードの建築物も、築後20年以上を経たものがたくさん有るはずで、今後の余震が警戒される。近代的な人工都市であるイスラマバードでさへかうだから、古い街並みのラワルピンディはだうなってゐるのだらう。印度側ではスリナガルでも被害が出てゐるやうだが、ピール・パンジャル山脈の山襞に隠れた無数の小さな村々も、深刻な状況になってゐるに違ひ無い。
これ以上の被害拡大が有りませんやうに・・・
(-_-)合掌


沈黙の向こう側

沈黙の向こう側

PAKISTAN = 巴基斯坦
ISLAMABAD = 伊斯蘭堡
KASHMIR = 克什米爾