骨、休め!

骨の美を発見せよ!

ヒジュラ紀元1426年、9番目の月、即ちラマダンの始まり*1
今更言ふまでもないが、人々はもっともっと、月の動きに留意する必要が有る。
それにしても「自爆テロ」とは、或る意味人生てう旅の極北だ。自らの肉体を爆発物と一体化せしめ、殆どが自らの意志で爆破に至る。瞬時に、肉体は周囲の人々を巻き込んで破壊され、多くの人生を終局に導く。その行為は、月の狂気に由来する場合が多い。
(-_-)
ここ暫く、骨々しき日々。
人体構造の細部に関して、いちいち驚いてゐたらキリが無いワケだが、骨の巧みさには舌を巻くばかりだ。頭蓋骨然り、脊椎亦然り。連結しつつも融通し、軟骨質や髄・腱を従へ、神経を導き肉質や脂質を付着せしむ。我々は普段、ガワのツラを見合って対話したりしてゐるワケだが、「肉欲」とは言ふが「骨欲」とは言はないところをみると、骨には意志は宿らないのだらうか。そんなことはあるまい。椎間板のズレは要注意だが、形状と組み合はせの巧みさには、生命そのものの強固な意志を看取することができる。
とりわけお気に入りは、脊椎の背中側に突き出した突起*2と、鎖骨の絶妙な曲線。
ボーン・コレクターならずとも、その美しさは理解していただける・・・かも。
(-_-)?

わたしの鎖骨 (文春文庫)

*1:但し、今天の日本では新月が目視で確認出来なかった為、サウジアラビアの決定に従うか、一番近いイスラム国であるインドネシアの決定に従う様子

*2:ゴジラや恐竜に見られるやうな背中のヒレの名残りであらう