無限律

常世波浪

大地のフラストレーションが高まってゐるてうことは、天に反映された様々な兆候や、皮膚感覚で推察することが出来る。一番分かり易ひのは雲の形態や動きだが、透明な大気の粗密や気圧、湿度の微妙な変化などは、原始的な皮膚感覚に関わる項目だ。幻惑や幻視、幻想や蜃気楼なども、留意すべきだらう。退化し、封印されてしまわうとしてゐる原始の感覚を取り戻す為には、毎天毎晩天を仰ぎ、努めて大気に触れ、日月の動向に従って行動を起こす。その為には、宇宙エーテルの存在を感得し、自分の人体の1細胞のミトコンドリアから出発して大銀河集団に至る無間段階のフラクタル構造を観想する。
(-_-)南無
大地と海洋の邂逅点、渚に打ち寄せる敷浪。天気予報があらうと無からうとも、気象衛星が観察してゐやうともゐなくとも、今天の怒濤や沖に無間にうねる海面の様子を見れば、原始人ならずともただならぬ異変の前兆を看取出来ることだらう。加へて東方から押し寄せる灰色雲と、肌にまとわりつく南海洋の湿気を孕んだ風。常世海上遙か南に蠢くものよ。体中の細胞から次第に滲み出すやうな、意識感覚の高揚感を覚へる。
(-_-)内観
備へよ。

カオスの自然学―水・大気・音・生命・言語から

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