原子心母

河童忌
(-_-)南無

　PINK FLOYD 的 ATOM HEART MOTHER 、大音量で聴く。部屋も縁側も窓も何もかも開け放ってゐるので、近隣家にまで鳴り響いてゐるに相違無いと思ひきや、夏休みに入ったコビトたちが走り回りはしゃぎ回る音の方が遙かに騒がしさうだったので、気にせずガンガン流してゐた。ちなみに、布団は怒鳴り乍ら千回叩くものではない。(-_-;)
結局その流れを断ち切ることが出来ず、ECHOES の２枚組になだれ込む。既に台風の予感を孕んだ、どことなく不安定な雲行きの天気に音楽が溶融して、庭の蝶もプログレッシブなエーテルに満ちた空間を狂ひ舞ふ。

　
午後からずっと、東南亜細亜の考古学に関する文献を読み漁る。チャンパに関する資料もさることながら、だうしても雲南昆明石寨山文化遺跡出土の銅鼓に興味が集中してしまうが、中華中原周辺諸国に於ける出土文物の偏重てうか、倣製も含めた青銅器種の偏りが興味深い。鏡を偏愛する倭国日本列島、一字格銅剣の出土する紅（ホン）河流域、印度支那半島から印度尼西亜島嶼部にまで分布するヘーゲル第１型式銅鼓などなど、縁辺部の奥深さのほんの一端。
いずれにせよ、仏蘭西極東学院の諸文献を再読し、新たな情報と共に再訪を要する。

　　

(-_-)南無
地蔵盆