天上炎天下右往左往

怪しい香りで蝶を惑はす

吸血アブに喰はれた跡も、アシナガバチに刺された跡も、腫れて盛り上がった部分が多少青黒くなり、固くなり、痛みより痒みが勝りつつある。ほんの少量の毒素だらうが、このやうな影響を人体に及ぼすとは、恐るべきことだ。百足に刺された時もさうだったが、毒虫は生死に関はる場合も有るので、常に備へが必要である。言ひ習はされてゐる割に、オシッコでの処置が有効なケースは少ないやうだし・・・
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約束通り、ほぼ終日ワーグナーで過ごす。先づ、序曲集を鳴り響かせ、その印象と気分で演目を絞る。といっても全ての楽劇やオペラに対応できるコレクションは持ち合はせていないので、限られてくる。「ローエングリン」から「トリスタンとイゾルデ」に向かひ、「神々の黄昏」で打ち止め。其の後は一転、STING のアルバムをいろいろ物色。
夜、「世界遺産」の番組で、春分宮殿ことペルセポリスを見る。我輩が訪問したのは既に15年も前のことだが、さほど修復も進んでいない様子。近くのナグシェ・ロスタムも含め、空撮映像によって位置関係や地理的環境、風水などがよくわかる。今更のやうに惜しむらくは、キュロス大王墓、パサルガダエに行けなかったことだな。ペルセポリス背後のアルタクセルクセス2世の墓の近くで拾った、小さな小さなラピスラズリのかけらは、今でも宝物。裏番組では懐かしの絲綢之路アーカイブ。歴史の裏腹で右往左往せり。
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「芸術劇場」北欧のピアニスト、オリ・ムストネンの演奏。モーション大振りな超絶技巧は認めるが、ピアノのチューニングもずれてゐたし、全く好きでない演奏で後味わろし。
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庭のオニユリ、満開。

Dream of the Blue Turtles