境界思案

大屋根部屋?

巣鴨を脱出した我輩は、秘密裏に両国に向かった。今天の目的は絲綢之路展であり、あたかも国技館を目指すふりをしてその実は、稀代の超級巨大無用建築物である江戸東京博物館に向かったのであった。知性のかけらもエスプリも、何も感じることも出来ない無骨不快な建築物だが、特別展は地下駐車場のやうな暗い地階から入るのだ。展示された文物数は決して多くはないが、だうしても見たかった新彊小河墓地出土の木棺や小型人面と遭遇出来、得られた霊感は大きく、収穫は多かった。こちらはさすがに先日のゴッホ展ほどではないにしろ、来場客の主体はおばちゃまがたであり、大多数が松平アナウンサー語る解説フォーン聞きながら参観してゐることにも驚く。勿論、文物の見学最後に到達出来る桃源郷の如き売店でも、様々な記念品を逞しく御購入なされてゐたのもおばちゃまがたでありましたが、展示品とは無関係な中国土産までもが便乗して売られてゐることにも驚きまして御座ゐました。不幸にして図録購入の余裕を持たなかった我輩は、感銘深かりし文物の絵はがき及び一筆箋をば御購入あらせられましたほしにけりな。
その後は中央線を一路西へ。国分寺と立川の中間の文教地区に降り立ちて、看板に本物の苔を用ひたりけるモスバーガーにて、中島大師と濃厚な文物現象を語り合ふ。店頭のミニテラスを陣取り、時間も忘れてカタリスト。いつしか晴天は逃散し、暗雲湧きて小雨降る。昨天同様次第に気温は低下し、涼しさはいつしか肌寒さに変容。駅前のディスクユニオンや和食の定食屋、階下のドーナッツ屋に次々とノマドの如く場を移し、時限まで。朋友と再見後は中央線を一路東へ。東京駅を目指すも、新宿直後に何かのトラブル発生して10分近く停車。おかげで夜行バスの出発1分前に到着し、八重洲南口へ本抱へたままの猛ダッシュ。バスは1分前に既に出発すれども、駅前の赤信号で停車中を発見し、走り寄り無理矢理乗り込む。偉人にあるまじき危険で迷惑な行動なれど、今宵の月のせいにて敢行いたしにけるかも。
m(-_-)m対不起・・・30分後(-_-)zzzzz.....