亀茲之夢
鳩摩羅什の語る亀茲国の盛衰。電視節目「新絲綢之路」、今回の故事はなかなか巧みに古代仏教国の歴史や仏典の内容を語ってゐた。多少演出過剰なところもあったけど、矢張り石坂浩二のナレーションが素晴らしいのだ。
庫車（クチャ）は２度訪れたことがあるが、１度目は真夏、１泊のみで通過。２度目は晩秋、５日間滞在し、キジル石窟（千仏洞）やスバシ故城など、郊外の遺跡や町中をしきりに浮遊したものだ。今回空撮映像に因って初めて俯瞰することができたキジル石窟に続く道、この世のものとは思はれない塩水渓谷周辺の壮絶な風景や、荒涼とした砂漠の連なり。そして唐突に現れる天山からの流れ。川岸の断崖に穿たれた無数の石窟は、当時は整備途上。外国人には開放されておらず、町中で知り合いになったウイグル人の若者に案内された香港人観光客を装って見学した。ラピスラズリの青に満ちた石窟内だったが、イスラム教徒による壁画人物の顔面の損傷や、近代諸探検隊に因る剥ぎ取り（切り取り）の痕跡痛々しく、きわめて印象的な遺跡だった。いくつか見学したかったのだが途中で怪しまれ、結局石窟は３カ所しか見ることができなかったが、次の日にはロバタクシー？を丸一日チャーターして、スバシ故城を見学したのだが、今となっては貴重な経験だったなと思ふ。故城で拾ってきた土器片のいくつかは、今も我輩の手元に眠ってゐる。さすが、絲綢之路の終着点？！ 深夜の旧シリーズも一定要看。
(-_-)zzzzzz?
今天も抜けるやうな晴天・・・とはいかず、夕方から寧ろ肌寒い。黄昏の渚も黄金色。チョコ、喰ひ過ぎました。
(-_-)反省
