反対分裂?

ムスカリ咲いた

世の中を 憂しと恥(やさ)しと 思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば
山上憶良(をくら?オクラ?)は遣唐使として大陸に渡ったことがあるのだね。その大陸の出来事、我が邦では「反国家分裂法」てう名称で取り沙汰されてゐる話題の法律だが、原表記は「反分裂国家法」だ。尊大な中華の今世紀最大の理解者であり研究者であり旅遊者である我輩をして猶、しばしばその意味の理解に一瞬戸惑ふ表現や表記が未だ存在することは確かなことだ。
例へば「言語」と「語言」、「発見」と「発現」などは遣ひ方がややこしいし、常が「革命」状態なるが故に「反革命」的行為は厳重に処罰されるワケだ。それでは今回の法律名はだうだ。「国家分裂」に反するのか、「分裂国家」に反対するのかどっちと言はれれば、後者即ち元表記の方が解りやすい気もしないでもないことも無い。斯くの如き語順の逆転は、言語の文法に由来するのだから原理的であり、致し方無い。ちなみにフランス語ではAIDSがSIDAになるし、CDはDCだ。だからと言って何もかもひっくり返せば良いてうワケではない。
この法律の暗黙の目的対象は、言ふまでもなく台湾独立運動の阻止にあるワケだが、熱心なチベット仏教徒であるリチャード・ギア氏に言はれなくとも、威圧的覇権主義前近代的時代錯誤的法律の制定には眉をひそめざるを得ない。もっとも小泉君は台湾のことなど全く興味ない様子なので、意味が通じたのか通じなかったのかは不明。
(-_-)

チベットの死者の書―サイケデリック・バージョン

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