強風・狂風・京風

今天の風はまさに狂風にて、尋常ならざる勢い恰も真冬の如し。夜は夜で寒いではないか。何たることか！
ところで万博。企業の先端技術宣伝の展覧館は連日超満員なれど、肝心の「自然の叡智」は如何？　シベリアの永久凍土から掘り起こされたマンモスは、衆人環視の晒しもの。古代動物の安眠を醒ますことと、「自然の叡智」とは如何なる関連を有するのか？　
アメリカ館、サウジアラビア館のパンフレットを入手。ひどいのはアメリカ館の「年鑑」と称する冊子で、Wブッシュのワケのわからないご挨拶に始まり、ベンジャミン・フランクリンの業績だの火星探査ロボットやら何やら、脈絡のないものの寄せ集め。如何にも「とりあへずいろいろ集めておきました」てう感じが見え見えの内容で、アメリカの熱の無さが如実に現れてゐる。まう一方のサウジアラビアは、ナショナルジオグラフィック顔負けのアラビア半島的歴史大特集。古代の岩絵や古地図の歴史など、全ページカラーで保存価値十分。この豪華さは石油金満の賜物なれば、結局日本の金で出来てゐるやうなものだな。
記念切手はマンモス様々で、デザイン的には無国籍でなかなか優秀なモノ。ポスターも同様なれば、今天はなんとか大臣某がクレームを付け、作り直しさせてゐるとのこと。曰く、無国籍で日本らしさが表現されておらず、この影響で客足が鈍いと判断された由。デザイナーに残された手段は唯一つ、「フジヤマ・ゲイシャ」的キル・ビル手法で対外的にＰＲする他は有るまい。
どやさ？！
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