やむごとのあるだのないだの

風の塔

ブリジット・ジョーンズが憎めないのは、レニー・ゼルウィガー本人のキャラクターとの境界が曖昧になってしまった結果生み出された独特の雰囲気によるものだらう。10キロ以上の増量効果は十二分に有ったと思ふ。でも前作よりコメディ色を強めた分、とっても薄っぺらな作品になってしまってゐるけど、軽いイギリス風の娯楽作品を楽しみに来てゐるワケだから、これで良いのだ。この作品には哲学も含蓄も爆発シーンもスペクタクルも求めておりまねぬ故。
主役級3人の吐く科白の端々にニヤリ(~|~)とする皮肉や枕詞やBGMが散りばめられてゐて、イヒヒの連続。のっけから安っぽいハイジのやうなサウンド・オブ・ミュージックもどきのシーンが登場したり、ヒュー・グラント自ら「初めて寝たのは男の子で高校の時」などと「モーリス」を皮肉ってみたり。さう云へば「ムーランルージュ」を思はせるやうな鳥瞰シーン(CG)もあったっけ。でも、ブタの囲ひに舞ひ降りて糞まみれになるシーンや、大臣との会議中に勘違ひのおじゃま虫で出現するシーンなどは、アメリカ人にとってみればさほど面白くもないエピソードなのだらうな。この独特の間の悪さやバツの悪さ、予定以上に律儀に調和する話の落としどころなどなど、国民総変人気質である英国式娯楽的冗句をお気楽に楽しむ為の作品なのさ。脳の弛緩にはもってこいの作品。
(^^)
今天はやむごとなき親子様のご来場にて、開幕式典における光球始動の光景は幻想的。さすが大いにやむごとなき、悩める妻を力強く養護せし王子様だこと。さすがに色彩こそ70年代的サイケ感には乏しけれども、壮大な式典で御座ゐました。
それにしても今天のお仕事場には仰山のお客様、いただき物も多く、工作限界の臨界状況で青ざめたりけるは我一人なりけるかも・・・
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夕方から暗雲逆巻き、天候急変。暴風は真冬の如く吹きすさび、雨混じり風吹く夜は、洟びしびしと花粉病。(その実は、症状和らぎたりける)
(-_-)