神々の降臨と逃避

ひとつまみ

名古屋城の金シャチが地上に「降臨」するてうことで、何千人もの人が集まって大変な様子だったらしい。報道番組で見てゐると、降臨予定地周辺では太鼓を打ち鳴らす社中が居並び、巨大なクレーンで吊り下げられた金シャチが地上に近づくと、年寄りは手を合わせて拝んだり口から泡を吹いたり奇声をを上げたり、奇妙な恍惚状態が蔓延したやうに見受けられた。何が近いと言へば宗教的な儀式に近い雰囲気があるのであって、実に奇妙な風景だった。得体の知れぬものは、先づ拝んでおいた方がよいのだ。
今天は気温も上昇し、今日布団を干さねば一体いつ干すのだてうほどの好天。当然、干せるだけの布団は全て干した。洗濯も勢ひで2回、別に洗はねどもよい衣料まで持ち出して洗ひ、干した。先週洗ったばかりの車も、再度洗車。ついでにバイクまで洗車。かうなると勢ひは収まらず、生け垣を剪定したり屋敷林の枝を払ったり、水路に溜まった落ち葉や土砂を浚ってみたり屋根に登って雨漏り常習箇所を点検してみたり、方々にやたらCRCを吹き付けてみたりメダカの水槽の水苔を落としてみたりと大忙し。
何も暇に任せてかういふことをして回ってゐるワケでは決して無く、自ら課した原稿締め切りをとうに過ぎて、戦々恐々膠着拘泥偏執狂奔脳内臨界状態の果ての現象にて候。思ひ出して御覧なさい、切羽詰まった試験前日、しなくてもよい部屋の掃除や模様替へを突如始めてしまうあの心理。立派な逃避には違ひないが、多少なりとも生産的かつ実用的であるからしてマイナス評価はされないものの、肝心の仕事本体に対する貢献は定かではない。
明天は気温も15度以上とのこと。暖かいのは嬉しいけど、いよいよ花粉襲来にて、覚悟せよ。
(-_-) 降臨にもいろいろございまして・・・
参考文献?
蛇神降臨記 (文春文庫) モンスター・コレクションTCG 空中庭園の降臨ガイドブック (富士見文庫―富士見ドラゴンブック) 天孫降臨の謎―日本建国神話に隠された真実