直ちにコビトを叱り懲らしめよ!

ここは連鎖店ではございません

今天は往路新奇工夫せしが故、大渋滞の裏目が出て30分意味無く費やす。往復248km、5時間15分。
このところ草臥れてお疲れ気味てうこともあって、夕食などに料理らしきままごとせず、つひつひ安易なる即食モノだの茹でモノに偏りがち。頻繁なる大往復の途上、それもちょうど中間地点のまちなかの絶妙なる位置に新興連鎖的ラーメン屋が出現。あたかも偉人の心中を見抜ゐたかの如き配置状況にて、今晩も又その強力なる吸引力に囚はれて駐車場に吸ひ込まれ、立ち寄りにけり。
偉人のご所望ご注文は所謂中華そば1杯なのだけど、土曜の夜てうことで家族連れがやけに多い。ここでは独り者は黙ってカウンター席に座る仕組みになってゐるらしく、偉人とてその例外ではない。すんなりと注文伺いの小姐も来たのでほっとして待ってゐると、後ろの方から<どんどん>と音が聞こゑはじめる。振り向きてもコビト付きの家族連れがテーブルに座ってゐるだけで、何の音だかわからない。すぐに中華そばが来たので食べ始めると、<どんどん>がどんどん大きくなって響いてくる。再度振り向いて見てみると、コビトが退屈して足をぶらぶらさせて、箱状の椅子を打ち鳴らしてゐるのだ。<どんどん>はどんどんどんどん大きくなる。コビトは二人居て、大きいコビトは持ち込んだ漫画本に夢中で虜になってゐるためおとなしいが、小さいコビトが空腹かつ退屈で斯くの如き行動に及んだらしい。脇には母親らしき茶髪女とおじいさんが座ってゐる。即ち、じいさんにしてみれば孫達と共にラーメン食べに来たワケだ。相変はらずどんどんは続ひてゐるのに、母親も一向に注意する様子もない。気にせず食べ続けやうと試みたものの、余りにうるさいので半ば立ち上がり「おい、うるさいぞ」とコビトに向かって注意してやった。さすがに慌ててじいさんはコビトを叱ってゐたが、母親らしき茶髪女は一瞬こちらを見ただけで知らん顔。呆れたものだ。
先日の巨大銭湯でもさふだったが、このところ大人が一向にコビトを注意しない。目に余る行動もしばしば見かけるが、誰一人注意しない場合が多い。昔は近所でも余所に行っても何処に行っても、行く先々に恐ろしい大人が居て、悪さをすると必ず注意されたものだ。今時は中高生に下手に注意すると、いきなり刺されたりする場合もあるので要注意ではあるものの、せめて家族連れで出歩く場合、自分ちのコビトくらいはマトモに注意せいよ。ところで我輩は分別有る変人なので、路上で挨拶するコビトを「うるさい」などと言ってポカリと殴ったりはしませんです、ハイ。
(-_-)どやさ?!