ボーグの陰謀?

ENTERPRISE-NX01

先週放送されたENTERPRISE第49話(Regeneration=覚醒する恐怖、とは秀逸な訳!)では、22世紀の時代設定にもかかわらずボーグが登場し、予期せぬ展開を見せた。基本的には24世紀の対ボーグ戦において、過去の地球に向かってキューブから吐出されたスフィアの残骸が、北極で凍りづけのまま眠ってゐたらしひのだ。冒頭の薄暗い北極でのシーンは、明らかに「遊星からの物体X」(THING)を連想させる演出で、恐らく意図的なものだらう。すでに放送直後から、STARTREKサーガてう時間軸上の位置と内容にさまざまな矛盾の生じることが指摘されてはいるが、大変緊張感を持った展開だった。種族としてのボーグはバイオロジカルインプラントが極度に発達した集合体であるが、有機体生物の改造は体内に注入されたナノプローブが行うのだが、今回22世紀段階でもすでにオミクロン粒子の照射によってナノプローブの増殖を阻止することが可能であることが証明されていたし、フェーザーの改良によって最低限の防御ができることは確認されてゐたはずだ。しかしこれらの情報はなぜか24世紀にまでは積極的に伝わらず、ヴォイジャーとの遭遇を以てゼロからの対応策が検討されたやうである。
ところでエンタープライズのエンジンは既に反物質動力を用いているのかだうかは未確認だが、少なくとも陽電子はすでに制御下になってゐるらしい。陽電子と言へば、近所の超級市場では買い物客に対して巨大なタンクで「電子水」を提供しており、解説に因れば陽電子が照射された水らしい。見てゐると老若男女を問はずに、指定された専用ポリ容器に水を汲んでゐるが、なかなか不気味な光景だ。ここでは卵コーナーに陽電子の照射された「電子玉子」をも販売しており、何がだう良いのか効果に対する言及が無いのでこれまた不気味だ。我輩の懸念も何処吹く風と、年寄りも次々とこの「電子玉子」を購入しており、全く抵抗は無い様子。いったい我が町の何処に陽電子発生装置が存在するのか、これら陽電子に因る人民陽動作戦の背景にボーグテクノロジーは関与していないのか、いろいろ詳細に調査せねばなるまいぞなるまいぞ。
(-_-)
*参考文献?http://www.usskyushu.com/hoshi/epi/49.html
遊星からの物体X [DVD]