キノコ症候群

げに恐ろしきは・・・

このところ頻繁にTVCMで見かける「ドコモダケ」であるが、何度見ても「マタンゴ」を連想してしまふ。今時「マタンゴ」を知ってゐる人も少ないだらうが、ご幼少の砌にこの奇怪な作品の洗礼を受けてしまった我輩は、南方熊楠の粘菌研究例を引くまでもなく、菌類とりわけキノコ類には必要以上の神秘性と恐怖感を抱くやうになってしまったらしひのだ。(同時期に「怪奇大作戦」や「ウルトラQ」などを見てゐたことに因る相乗効果も有るに相違無ひが・・・)
ドコモダケ」→「マタンゴ」と来ればその次は当然「えいごリアン」が来るワケで、そのイントロに出現する無表情の仰山なキノコドモは、しゅるしゅると音無く地面より湧き上がり、にょきにょきと伸びて手足まで生ゑ、ぴこぴこと歩んだりするワケで、見るだに恐ろしい。その蝟集する様子はあたかも狂言「くさびら」のやうであり、山伏のぼろおんぼろんてう呪文によって無限増殖して行く様子は、いみぢくも「マタンゴ」の一場面を連想させるワケだ。
そしてここに「ドコモダケ」→「マタンゴ」→「えいごリアン」→「くさびら」→「マタンゴ」→「ドコモダケ」の無限円環が出現したことになり、このままではドコモの一人勝ちてうワケだ。
ん?(^_^;)???
しかし「マタンゴ」の話題が出た以上、話が「ゴケミドロ」に及ぶのは当然のことであり、頭部が性中腺から割れて何やらどろどろしたイヤなものが出てくるシーンは、貞子がテレビの中の井戸から出現し、挙げ句の果てに部屋の中にまで這い出て来る恐怖場面を凌駕する恐ろしさであった。真田君が発狂死したのも納得がいくてうものだが、その本人が陰陽師では鬼となって人々を祟らうとは、誰も予想し得なかったことであるし、ましてや後に黄昏清兵衛として仇討ちを果たすことにならうとは、お釈迦様でも予想できなかったことに相違無い。
何の話?
:-)?