冬鍋再度

客人も、はひはひほへほへ

「謎の来訪者」の謎は結局解けず、今天は今天で新たなる来訪者を迎へにけり。相も変はらず賀状は届き、分散攻撃方式にて怠慢を張ってゐる我輩を苛む。恒例の木版画彫刻は当の昔に諦め、電脳式にあれこれ文言を工夫してやうやう作れり。但し今回は頗る風情に欠ける作品にて、急ぎて印刷すれども、途中忽ち印刷用顔料失せて慌てて購入に走るも、皮肉にも旧暦的師走に近き状況を呈する。
さておき、とりあへず巨大銭湯へ。公務員の職務は今天より開始されたりけると雖も、世間様の多くはまんだ正月休み状態らしく、異様な賑わひ。コビトは縦横無尽に走り回り、カランも空きを待つ身に辛き置き炬燵、かやうなる時期に入湯したりけるは偉人初めての事態なれば、些か動揺も隠せず。なんとか占有空間を確保し、湯浴み湯潜り垢離取り狐狸忌みキリ無く蹴り入れ髭剃り禿避け、都合小一時間も粘りにけりな徒に、手先指先ふよふよにふやけにけり。
へろへろはうはうにて帰り、木枯らし夜空に飛んでゆけ、鍋鍋鍋鍋再度鍋也。今天晩上没有獣肉なれば、もののけの果てなる豚肉味噌煮浸し、仰山の野菜と共に喰ひにけり。隙間風ばうばうと吹き込む部屋なれば、鍋の湯気まうまうと天上に立ち上り、冬の夜の愉しみなりけり。はひはひへほへほ、ネギ熱い・・・
(^o^)ハヒハヒ、。、。、。