神秘のタコ焼き

よりどりみどり

うまい棒」の季節だ。
うまい棒」と言へば、タコ焼き味に決まってゐる。解し難ひのは、近所のタコ焼き屋のタコ焼きより、「うまい棒」タコ焼き味の方が美味しかったことだ。近所のタコ焼きにはタコが入ってゐたが、タコの入っていない「うまい棒」の方が美味しいのは、何故だらうか? 「うまい棒」の方は青ノリやショウガの味までするが、青ノリのかかってゐる近所のタコ焼きは青ノリの香りがしない。何故だらうか?
我輩の知らぬ間に、「うまい棒」の種類は大増殖してゐた。サラダ味だのチーズ味では驚かないが、なっとう味だのめんたい味だのかばやき味などてう奇天烈な味まで出てゐたのだ。驚くべき事に、納豆味のものを頬張るとねばつく食感があるてうのだ。てうことは、粉末化された納豆が吹き付けられてゐるのだらうか? てうことは、粉末化されたタコ焼きが吹き付けられてゐるのだらうか?? てうことは、「うまい棒」の表面に粉末化されたウナギの蒲焼きが吹き付けられてゐるのだらうか???
このやうにさまざまな味が粉末化されて吹き付けられてゐるとすれば、「うまい棒」は錬金術的な神秘性に満ちたお菓子てうことになりはすまいか???? この先いったい何が粉末化して吹き付けられるのだらうか?????
どーでもいいことだけどね。
(-_-)