±ドライバー

角の折れた鬼で御座る

十五夜
ゆふべのキチガイカゼも去りつつあるが、前線の通過とともに空気が入れ替はって、ひやりとした肌触りのものになった。比較的雲が多く飛来するものの、日中の日射しは強く、自動車内はかなりの暖かさ。今日の長距離移動は、比較的難無く済んだものの、このところの激しい修行の重複で体調は悪く、普段こらない肩やうなじが痛い。即ちこれは感冒の走りの症状であって、直ちに葛根湯を服用し、念のため便利店で「肉体疲労時の栄養補給」に有効な液体飲料を1本注入しておいた。年に何本も飲まないが、この種の医薬部外品の有効性は心理的作用に因る部分が多いだらうから、とりあへず効いた気分になっておかうぜよ。
(-_-)
それにしても当たり前のことだけど、実にいろんな運転態度の自動車が路上を走行しているものだな。今天の刮目株は、謎の年寄りだった。制限速度50kmの県道を、40km前後でよろよろと走行してゐるので、ちょっとした大名行列が形成されてゐる。対向車とすれ違う度にブレーキランプが点灯する。際だって速度が落ちるワケではないが、さういふ癖になってゐるのだらう。前方の信号が赤であることがわかると、かなり前からブレーキを踏みはじめ、停止線の数十メートル手前で止まる。ちょっとした渋滞にさしかかると、やはり前の車と異様に離れて止まるので、脇道からどんどん割り込まれる。当然の如く、ルームミラーはあさっての方向を向ひてゐるので、本人の表情を窺ひ知ることはできない。車体に年寄りマーク(涙マーク?)が貼ってあるし、後ろ姿が何となく爺さんに見えるので、年寄りには間違ひなからう。十数分にわたってすぐ後ろを走ってゐたが、最後は交差点の数百メートル前からウインカー出して左折して行った。この先此の手の唯我独尊的老人運転手が大増殖するワケで、大きな社会問題になることは間違ひ無い。オートマ車の普及も老人運転手増殖に一役買ってゐるワケだが、高速道路を大逆走してみたり、コンビニに物凄い勢ひで突っ込んでみたり、立体駐車場から大ジャンプしてみたりと、驚嘆するやうな事故もどんどん増加することであらう。
しかし、ウインカー出さない人の多いこと多いこと。曲がるその瞬間に出す人も多くて、ホントに危ないこと危ないこと。今日の老人はその正反対で、必要以上手前からウインカー出してもらっても困るが、曲がったり停車したりするのにウインカー出さない人がこれ以上増ゑてもらっては困るワケだ。今日はウインカー出さずに割り込んできたワゴン車に、危うくぶつかりさふになってしまった。黒いBbのヤンキー兄ちゃんだったからクラクションやパッシングはヤメておいたが、割り込むや否やタバコを路上にポイ捨て。お里が知れるとはこのことだらうが、助手席には奥さんと思はれる女性と、後部座席にはしきりに跳ねるコビトが乗ってゐた。なかなかファンキーでヤンキーで、エキサイティングな家族だらうな・・・。
とにかく疲れました・・・(-_-)。。。