愛しきしとしと

出羽三山火防札、なんで牛?

冷たき雨、肌寒き日。
最後に牛丼を食べたのは、今年の3月。昨年暮れから3月までは、出張工作の環境都合上「これでもか!」てうほどの勢ひで週に何度も牛丼を喰つてゐたワケで、感覚的には一生分食べ尽くしたやうな心持ちせり。狂牛病がだうであれ、異常プリオンが有らうが無からうが、今更大注意してもとっくに体内に取り込まれてゐるだらうから、平気の平佐だつたワケだ。既に発病してゐるてう噂さへ有る・・・それから現在までの間に、この手の即食丼物店に入ったのは2回。いずれも豚丼(ぶたどんorとんどん?)なるものを食べたワケだから、牛肉と縁が切れて7ヶ月てうことになる。だからと云って禁断症状が出るワケでも何でもないが、手元に新鮮なタマネギが有るので、牛丼でも作って食べたいな、などとふと思つただけのこと。ただそれだけのこと。
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冷たき雨が降る。しとしとと、もの侘びしげに、冷たき雨降る。いにしへの槍先は、憐れなるかな、湧き水に沈む砂利にまみれ、今に出づる。かつてこの槍が貫きしものは、如何なる獣であったのだらう。雨粒は槍先に、昔の輝きを与へ、想像の翼を更に広げる。
秋の日のヴィオロンは、果たしていにしへのこころを奏できつたのであらうか・・・この冷たき雨は、愛しきしとの軒先をも、濡らし落ちてゐるのでせうか・・・
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