矢野顕子≠大屋政子

ごはんはできたの?

歌うアッコちゃん、久しぶりに見た。でもテレビでのこと。
アッコちゃんと言へば、矢野顕子のことに決まってゐる。第1遭遇は YMO 絡みだったかな?、今から思へば KYLIN LIVE だったかしらむ・・・ とにかくライブは2回、キリンと YMO でも見てることになるな。 当時はミュージシャンとして、主に所謂あ手の人々の系統のライブやアルバムに参加してゐたやうだが、ピアノの弾き語り(語ってゐるワケではなく歌っているのだが、なぜか弾き語りてう)を聞いたのはアルバム(LP)でのこと。その並々ならぬテクニックと、摩訶不思議な音の響きに大いに驚き、出前コンサート聞きに行ったこともあったな。何やら青森のジャズ倶楽部で発見されただの何だの、そんなデビューエピソードがまことしやかに伝へられてゐたものだ。ダンナの音色はどちらかと言へば印象派時代の諸作曲家(ドビュッシーやラベルなど)の音の響きに似たものがあるのだが、アッコちゃんの音世界はホントに独特だ。ブルーノートのやうな部分も有りの、12音階技法的な部分有りの、5音階有りので、そんな不思議な透明感漂ふピアノの上に、あの摩訶不思議な声が重なるワケで、アッコのアッコたる所以でありませう。ダンナの曲はピアノでなんちゃってコピーできるけど、アッコちゃんの音はどうやっても再現できないのであります・・・なんで?
好きな曲もアルバムもたくさんあるけど、「東京は夜の7時」(1979)の参加メンバーは YMO山下達郎吉田美奈子松原正樹。LP2枚組だった「ごはんができたよ」(1986)の14曲はどれも歌える大好きな曲ばかり。「愛がなくちゃね。」(1986)はダンナもひどい歌声で参加してゐたりして珍品に属するかな。「峠のわが家」(1986)は端正な印象の2曲目Davidで決まり。「ウェルカム・バック」(1989)は初っぱなから軽やかなピアノとパット・メセニーのギターが絶妙に絡み絶品。
この5枚がいまだによく聞くアルバムだけど、最近のアルバムは聞くことはあってもいっしょに歌える曲がほとんど無いのが不思議。いい曲いっぱいあるけどね。夫婦でNYに移住してから、何年経つのかな。ちょっと印象変わった部分もあるしな。妙な噂も聞いたしな。真偽は謎のままだけど、あり得ない話ではなさそうなだけに気になるな。内容は秘密。
なんで?
(-_-)