三昧式

コップンカー

昨夜の日暮れを待たずに始めたBBQは黄昏時に肉の焼き入れを始め、いろいろなもの屋外で焼き乍らも、タイ出身の友人奥様作るところのエキゾチックな炒め物つまみ、泡立つ麦酒や発泡酒、焼酎や梅酒や烏龍茶もまじえて豪華な宴に。話題は自然に30年前の思ひ出や出来事のことに・・・ん? 日暮れていつしか空は満天の星、東西に行き交う飛行機の余りの多さに驚きつつも、星明かりで寄り来る蚊虫の攻撃を振り払い、飲んではつまみ、つまんでは飲む。夜ふけて海岸に赴けば、そこにはキャンプとも釣り人とも知れぬ人影や車の姿が仰山あり、皆それぞれの夏を過ごしてゐるのだなあとしみじみ思ふ。帰り際、ふと見上げた夜空に、ペルセウス座流星群の名残の流れ星一筋流れ、歓声上げる刹那こそあれど願ひ事届ける暇無く、次の流星を待つ。
夏の夜と言へども、丑三つ時は既にちちよちちよと鳴く虫の世界なれば、吊りたる蚊帳にもぐり込み、時折そよぐ海風に抱かれて眠る。
今日は今日とて、海岸や港の喧噪を余所に、80年代ヒット曲や沖縄島唄聞いたり三線弾いてみたり、ごろごろしてみたりいろんなもの喰ってみたり、お喋りしてみたり、庭に出てみたり花眺めてみたり、ゆっくりまったりと過ごす。その後思ひ立って皆で車に乗って繰り出して、海岸沿いにドライブしながら風車と展望台のあるお山に出掛ける。その頂上には次々と家族連れがやって来て、展望台は大賑わい。美しい風景のパノラマを背景に、写真を撮ってみたりくつろいでみたり、食玩買ってみたり飲み物飲んでみたり、くにくにふよふよと適当に楽しんでから家に戻り、皆でメロンを食べてお開きに。いやはや、お陰で楽しいお盆休みを過ごすことができました。客人諸君に感謝感謝。明天は別なる遠来の客人お迎えする予定にて、我輩は我輩なりに忙しき夏の日々是精進であります。