仮面の魔力

あんた、誰?

三星堆遺跡出土の仮面を眺めていると、つくづく古代人の造形力というか認識力というか表現力というか何というか、文物に込められたさまざまな情念や心情や感興の凄さをしみじみと感じるのだ。
こういうかむばせをした人物が本当に存在したのかもしれないな、とさえふと思わせるような生々しさがあるし、同時にデフォルメされた部分部分の意味の集合体と素直に対峙してみれば、古層に眠る想像力が呼び覚まされるようだ。
見つめていたい?見つめられたい?