島嶼論

舊暦六月十日のアイスモナカ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

櫻餅?(^^;)
 
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國聯海洋法条約に基づく仲裁裁判所が南シナ海を巡る中國の主張を全面的に否定する裁定を出した。

 
裁定は中国が実効支配する各礁を含め、スプラトリー(中国名・南沙)諸島の岩礁はすべて「島」ではなく、200カイリの排他的経済水域EEZ)のない「岩」と、高潮時には水没して12カイリの領海も発生しない「低潮高地」と認定した。
 
声明は、仲裁裁がスプラトリー(中国名・南沙)諸島で台湾が実効支配するイトゥアバ(太平島)について「岩」だと認定したことに反発。裁判の過程で台湾側の意見が求められなかったことにも不満を表明した。
 


 
それでは「岩」と認定された臺灣が實効支配中の太平島の現状を見てみませう。






上空からの畫像を見る限り、樹木の生い茂る立派な「島」のやうであるし、既に港灣と滑走路や郵便ポスト(馬英九専用?)が整備されております。
 
次に日本が領土と主張し、鋭意整備中の沖ノ鳥島の様子を見てみませう。












南沙諸島どころか、南シナ海の島や岩や環礁や浅瀬や大陸棚部分は全て領土であると公言して憚らない中国は、怒濤の勢ひで珊瑚礁を破壊し浅瀬を埋め立て、あれよてう間に飛行場やらいろいろな施設を建設しておりますが、そんなアグレッシブな國々と極めて對照的に、我が邦は實にカワイらしく、水産廳が中心となって毎年珊瑚を移植して成長促進工作活動を行っておるやうであります。波濤で削られていく環礁や珊瑚礁の寿命を少しでも延ばし、行く行くは植物も生える隆起珊瑚礁の立派な島に成長させていくことが目的なのでせうが、いったい何年(何百年?何先年??)先に成就する計劃なのでせうね。

水産庁/沖ノ鳥島における移植サンゴの初の産卵確認について

周邊諸國から見たら、例へば開戦中のBattleFieldの眞ん中に花壇を拵えて花の苗を植えてゐるやうな「アホ」な行為に映るでせうねきっと。でも、此の愚鈍で實直さが日本そのものなのですから致し方ありません。
 

 
 仲裁裁判所は12日、南シナ海をめぐる裁定で、「中国は、スプラトリー(中国名・南沙)諸島の珊瑚礁の生態系に恒久的かつ取り返しの付かない害を与えた」と指摘した。ロイター通信が伝えた。
 

裁定にて言及された珊瑚礁の生態系に對するダメージと言ふ意味では、日本式のカワイらしいやり方の方が回復可能で、無慈悲な「自然に優しい」のかもしれませんが。
(-_-)
再度、太平島が「岩」と認定された件についてよく考へてみてください。沖ノ鳥島は果たして「島」なのか「岩」なのか。
今回の裁定を手放しで喜んでおられる為政者の方々は、當然周邊諸國から再度為されるであらう沖ノ鳥島に関する根本的な指摘に對し、平然と答へるだけの理論武装はなさっておられるのでせうね。
愈々我が足元の原則をも見直すべき時がやってきたのだてうことを、何卒お忘れ無きやうに御忠告申し上げ侍り奉る次第にて候。
(−_−)